冬本番です。北の大地のスキー場は降雪も上々。良質のパウダースノーを求めて、国内外から多くの人が訪れています。ところで、北海道にはアイヌ語を語源とする地名が多いのですが、それはスキー場にも言えること。漢字で表記するのが難しい、あるいは無理矢理漢字を当てはめたような、そんなアイヌ語が使われているスキー場を集めてみました。
【名寄(なよろ)ピヤシリスキー場】/日本一の雪質を誇る!! 光の柱「サンピラー」現象も見られる!!
「ピヤシリ」の語源はアイヌ 語で、「ピヤ・シリ」=「岩のある 山」を意味します。その名の通り、ピヤシリ山の山頂付近は岩が多く、ピヤシリスキー場は、そんな岩山の西麓、九度山に位置します。
北緯44度。北海道の北部にあるので、雪質は最上級の粉雪。思う存分、パウダースノーを楽しむことができます。FIS公認のジャイアントコースをはじめ、雪質自慢の全9コース。最大傾斜は20度。ビギナーからエキスパートまで、自分に合ったコース選びで滑走が楽しめます。
氷点下30℃前後になると、太陽の光が空気中のダイヤモンドダストに反射して柱状に輝く、「サンピラー現象」を見ることができます。スキーの後は、「なよろ温泉サンピラー」で疲れを癒してはいかが。
【名寄ピヤシリスキー場】
●コース/9 ●リフト/4
●リフト券(16:30までの1日券)/大人2650円・中学生2150円・小学生とシルバー1650円
●所在地/北海道名寄市日進
●問い合わせ先/01654-2-1180
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【ぴっぷスキー場】/大雪山連峰を一望!! 大自然の中でパウダースノーを満喫!!
比布(ぴっぷ)の地名はアイヌ語の「ピプ」または「ピピ」が語源で、「沼の多いところ」、または「石の多いところ」の意味だといわれています。比布駅は1980年にピップエレキバンのCMで使われ、「ぴっぷ」の名は全国区になりました。
そんな「ぴっぷスキー場」は、北海道の屋根、大雪山連峰をバックに、広大な上川盆地を一望することができ、眺めは最高です。道北一の広大なゲレンデに、バリエーション豊かな9コースが整備され、ビギナーからベテラン、ファミリーまで、存分に醍醐味を満喫できます。
今シーズンは待望のセンターハウスが完成し、第2リフトとナイター照明が一部更新されました。1月は毎週日曜日に抽選会などのイベントが開催されています。
【ぴっぷスキー場】
●コース/9 ●リフト/5
●リフト券(16:00までの1日券)/大人3000円・小人とシニア2200円
●所在地/北海道上川郡比布町北7線17号
●問い合わせ先/0166-85-3056
公式サイト
【今金町(いまかねちょう)ピリカスキー場】/雄大で素朴な自然を残す!!
「ピリカ」とはアイヌ語で、「良い」「美しい」「きれいだ」という意味です。ピリカは北海道今金町にある地名で、漢字で書くと「美利河」。今金町は北海道の南西にある渡島(おしま)半島の北部に位置します。最近では「ゆめぴりか」という北海道米のCMでも、「ピリカ」という単語を耳にするようになりました。
雄大で素朴な自然をそのまま残すピリカスキー場。美利可ダムを眼下に、初心者から上級者まで楽しめる5つのコースが揃っています。羊蹄山を遠望できる山頂から、パウダースノーを踏みしめて滑り降りる爽快感は格別。毎週木曜日のレディースデイはリフト1日券が半額です。
【今金町ピリカスキー場】
●コース/5 ●リフト/1
●リフト券(1日券)/大人3400円・小人とシニア2500円
●所在地/北海道瀬棚郡今金町字美利河205-1
●問い合わせ先/0137-83-7111
公式サイト
【カムイスキーリンクス】/道北最大級!! コースは25。旭川市内から車で30分!!
「カムイ」はアイヌ語で「神」の意味で、漢字では「神居」と表します。最近では、北海道育成アイドル「北乃カムイ」をはじめ、ゲームや漫画などで「カムイ」の名を目にすることもあるのでは。また、旭川市にある地名、「カムイ コタン」は、漢字で書くと「神居古潭」。石狩川の急流を望む景勝地で、アイヌ語で「神がいる場所、神が住む場所」を意味します。
旭川市内から車で30分行くと、カムイスキーリンクスがあります。山頂付近には上級者好みの広大なツリーランエリア、山麓部にはファミリー向けの幅広なゲレンデがある、道北最大級のスキー場です。リニューアルで高速化したゴンドラで山頂までわずか8分。スキーラックもすべて、ファットスキー対応です。今年は第2リフトをリニューアル。お得な親子割引や合宿料金もあります。
【カムイスキーリンクス】
●コース/25 ●リフト/5 ●ゴンドラ/1
●リフト券(1日券)/大人3100円・シニア2400円・小人1500円
●所在地/北海道旭川市神居町西丘112
●問い合わせ先/0166-72-2311
公式サイト