12月に入りました。今年のカレンダーもすっかり残りが少なくなって、最近は街からも師走の雰囲気が伝わってくるような気がします。日本列島を南下してきた紅葉前線も、そろそろ終わりが近づいてきました。既に落葉してしまった所も多いですが、九州などでは、まだ、紅葉終盤の葉が木に残っている所もあります。今は、紅葉した木々と落葉のどちらも楽しむことができる時期。地面に絨毯のように広がった落ち葉も、また趣があって綺麗ですよね。
お近くに紅葉スポットがある場合は、本格的な寒い冬の到来の前に、過ぎていく秋を楽しみましょう。
①白野江植物公園(北九州市)
北九州市唯一の花木公園である白野江植物公園。総面積は約7.5hpaにも及び、四季折々の自然を楽しむことができます。現在の状況は散り始めの時期に入っているものの、木漏れ日広場と落葉の森では、紅葉はまだまだ見ごろです。紅葉した木々と落ち葉の絨毯の両方を楽しむのも贅沢ですね。6日15時発表の紅葉情報ではまだ見ごろです。
②柳坂曽根の櫨並木(久留米市)
約1㎞にもわたる並木道は県の天然記念物にも指定されており、200本もの見事な櫨(はぜ)の木が植えられています。この櫨の木は、250年前に灯明用のろうの原料として植樹されたのだとか。新・日本街路樹100景にも選ばれている、赤く鮮やかな並木道をゆったりとお散歩するのがお勧めです。6日15時発表の紅葉情報ではまだ見ごろです。
③高崎山自然動物園(大分市)
高崎山が阿蘇国立公園(現・阿蘇くじゅう国立公園)に指定されるとともに、「高崎山のサル生息地」が国の天然記念物に指定されました。高崎山には1500頭近くの野生のニホンザルがいるとされ、檻や柵などもないので自然な状態でサルと触れ合うことが出来ます。これだけ沢山のニホンザルと一緒に紅葉を楽しめるスポットは日本でもここだけかもしれませんね。6日15時発表の紅葉情報では色づき始めです。
④天台宗峨眉山文殊寺(国東市)
1300年もの歴史がある「日本三文殊」の一つであるお寺。境内は、瀬戸内海国立公園に位置し、御神木の大欅は樹齢1000年から1500年とも言われています。国東半島随一の古刹霊地で神聖な空気に包まれながら楽しむ紅葉もまた、格別ではないでしょうか。
⑤六郷満山ふれあい森林公園(国東市)
718年に開基された千燈寺は、国東半島の中でも中心的な存在で、西の高野山と言われるほどの繁栄をみせていたものの、戦国時代に豊後のキリシタン大名によって焼き討ちにあってしまいました。その旧千燈寺跡を整備した公園がこちら。現在は、紅葉の名所として有名です。歴史に想いを馳せながら、紅葉を楽しむのもロマンがありますね。
⑥舞鶴城公園(葦北郡)
津奈木城があった場所を整備下公園。町のシンボルの重盤岩(ちょうはんがん)がそびえ立ちます。日本奇石百景や熊本100景にも選ばれています。紅葉の時期は、モミジ、イチョウ、ハゼなどと、この奇岩のコントラストの美しさを楽しむことができます。
⑦冠岳(いちき串木野市)
冠岳は、秦の使者の徐福が訪れたとされる徐福伝説が残っていたり、頂峯院をはじめとする沢山の神社を擁する山岳仏教発祥の霊山として知られています。冠獄神社や花川砂防公園、冠岳神社など見どころも沢山ありますよ。
⑧曾木の滝公園(伊佐市)
大口盆地を川内側と支流が流れ、市の南西部で「曽木の滝」となって鶴田ダムに注いでいます。高さ12m、滝幅は210mと、横に広く「東洋のナイアガラ」との異名も。千畳岩を流れ落ちる豪快な滝は迫力満点で、紅葉とのコントラストも見事です。
最近の地上天気図を見ると、等圧線が縦縞模様に見えるいわゆる冬型の気圧配置、上空には冷たい寒気が流れ込んできて、凍えるような寒さを感じることもしばしば…。紅葉観賞にお出かけの際は、天気予報を事前にしっかり確認して、体調を崩さないようにお気を付けください。