最近、映画館で映画を観ていますか?
DVDやインターネットで手軽に楽しむのもいいけれど、やはり、大スクリーンで観る映像は、心にぐっと迫るものがありますよね。
12月1日は「映画の日」です。多くの映画館は入場料1000円、あるいは1100円になる、うれしい日です。
ぜひこの記念日に、上映中の作品をチェックして、お出かけになってみてはいかが。
日本初の映画は、エジソンが発明した映写機を覗いて観た
2016年の爆発的大ヒット映画と言えば、「君の名は。」。
また「シン・ゴジラ」「ファインディング・ドリー」「ズートピア」など、邦画やアニメのヒット作が連発した年でした。
いまやファーストデイやレディースデイなど、様々な入場料の割引サービスがありますが、昔から映画ファンになじみ深いのは、やはり「映画の日」。
毎月1日を映画の日としている映画館もありますが、正式に制定された「映画の日」は12月1日だけです。
「映画の日」が制定されたのは、1956年。
1896年11月25日から29日に、日本で初めての映画が、神戸の神港倶楽部で上映されたことを記念して、日本映画連合会により制定されました。
12月1日になったのは、初上映が11月の終わりだったので、きりのよいところまで日にちをずらしたから。
当時の映画は、大スクリーンをみんなで観るのではなく、1人1人がキネトスコープと呼ばれる箱形の映写機を覗き、そこに映る映像を観るものでした。
これは、エジソンが発明した世界初の映画上映の装置。
初めて映画を観た人は、私たちが想像もできないくらい驚いたことでしょう。
「映画の日」と「ファーストデイ」の違いは?
「映画の日」の特典は、何と言ってもほとんどの映画館で1000円/1100円で映画を観られることです。
2014年4月前は、毎月1日のファーストデイも1000円で観ることができました。しかし消費税8%に伴い、1100円に値上がりしてしまいました。
というのも、映画を基本料金で観る人は、入場者の半分以下。増税分を基本料金でアップするよりも、割引料金に上乗せする策をとることになったのです。
12月1日「映画の日」に限っては、従来通り1000円で観られるところが多いことに、映画に対する愛情を感じると言ったら大げさでしょうか。
2015年の映画館入場者数は延べ1億6000万人
スマホでも手軽に映像が楽しめる時代に、劇場へ足を運ぶ人は少なくなっていると言います。
(社)日本映画制作者連盟によると、2015年の映画館入場者数は延べ1億6000万人。興行収入は、邦画1203億6700万円、洋画967億5200万円であり、まだまだ劇場に活力があることが分かります。
次々にモノが消費され、新しいコンテンツが生まれる時代に、映画館に行くということ自体が、アナグロなことかもしれません。
しかし、だからこそ、そこに流れる時間と空間に身を任せ、映画の世界に浸ってみるのは、上質の娯楽と言えるかもしれません。
ぜひ、この記念日に、劇場に足を運んでみてはいかが。