あけましておめでとうございます。とうとう2017年が始まりました。今年の初夢はどんな夢を見るでしょう。どうせ見るのなら、思いっきり福を乗せた「宝船」の夢を見て、すばらしい1年の始まりとしたいですね。昔から宝船の初夢は縁起がいいとされていますが、これを初夢に見るための「おまじない」があるようです。
金銀・財宝と七福神を乗せた宝船。初夢で見ると超ラッキー!!
昔は初夢というと、大晦日の夜に見る夢を指すこともあったようですが、やがて、大晦日の晩は、年神様を迎えるために徹夜で夜を明かす風習が定着してくると、初夢を見る日の定義は、「元日の夜」であったり、「2日の夜」であったり、はたまた「年が明けて最初に見た夢」であったりと、さまざまに解釈されるようになりました。
初夢はその内容によって、新しい1年が吉となるか凶となるかを占うことができる、という風習があります。つまり、1年のはじめに見る夢はとても重要なのです。もし、初夢で「宝船」を見ることができたら…。
宝船には、金銀や珊瑚、宝石などが積み込まれ、幸運と金運、そして福を授けてくれる7人の神様、つまり七福神が乗っています。ある夢占いによると、宝船の夢はビッグチャンスがくることを示唆しているそうです。こんな最強の宝船を初夢で見るためには、あるものを枕の下に入れて寝るといいそうです。その、あるものとは…。
宝船に乗っている七福神のうち、日本の神様は一人だけ!?
宝船に乗ってやってくる七福神。この、ありがたい七人の神様のお名前を全部いえますか?
・恵比寿(えびす)…右手に釣竿、左手に鯛を持っています。七福神の中で唯一、日本の神様です。
・弁才天/弁財天…琵琶を持っていて、七福神の中で唯一の女性。
・布袋(ほてい)…大きなお腹をして大きな袋を背負っています。実在した中国の僧ともいわれています。
・大黒天…頭巾をつけ、右手に打ち出の小槌、左肩に大きな袋を背負い、米俵に乗っています。
・毘沙門天(びしゃもんてん)…鎧(よろい)を身につけ、矛または宝棒と宝塔を持っています。
・福禄寿…頭が長く、白いヒゲをはやした老人です。鶴を伴っています。
・寿老人…頭が長く、白いヒゲをはやし、巻物をぶら下げた杖を持っています。鹿を伴っています。
初夢で宝船を見るための“おまじない”は「回文」!?
初夢で宝船を見るためには、七福神が乗っている宝船の絵に、下記の回文和歌を書き添えたものを枕の下に入れて寝るとよい、とされています。
「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
(永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな)
おまじないのような回文和歌。こんな回文を考えつくなんて、さすが、粋な日本人ですね。
2017年が始まりました。今年一番に見る初夢が宝船だったとしたら、素敵な一年になりそうですね。