
台風25号に加えて、新たな台風が発生する予想です。気象庁はカロリン諸島の熱帯低気圧が、今後、台風に発達する見込みとしています。台風に変わる熱帯低気圧は、今後、発達しながら北西へ進み、非常に強い勢力となる予想です。進路予想に幅があるような状況ですが、日本列島に影響を与える可能性もあり、最新の情報に注意が必要です。
●台風25号とは別に新たな台風発生へ
今日5日(水)12時、強い台風25号は南シナ海を西北西へ進んでいます。6日(木)には南シナ海で非常に強い勢力に発達するでしょう。7日(金)はラオスへ、8日(土)はタイへ進み、熱帯低気圧に変わる見込みです。日本への直接的な影響はないでしょう。
台風25号とは別にカロリン諸島に熱帯低気圧があり、気象庁はこの熱帯低気圧が今後、台風に発達する見込みとしています。台風に変わる熱帯低気圧は、今後、発達しながら北西へ進み、8日(土)はフィリピンの東で強い勢力に、9日(日)には非常に強い勢力になるでしょう。台風の強さとは最大風速で決まり、非常に強い勢力とは強い方から2番目の勢力です。
●台風に変わる熱帯低気圧 日本列島に影響の可能性も
上の図は、気象庁による「台風進路予測図」です。この「台風進路予測図」は、天気予報等の基礎資料である数値予報の計算結果をそのまま描画したもので、気象庁が実際に発表する台風情報と異なる内容が含まれる場合があります。
複数の進路があるのは、計算式に少しずつ異なる初期値を投入して複数の計算を行っているからで、この手法を使うことで、取り得る誤差の範囲や傾向を見ることができます。
上の図のように台風に変わる熱帯低気圧の進路は、まだ予測にバラつきがあります。そのまま西よりへ進むものや東に向きを変えて、日本の南を進むもの、本州の南岸沿いを進むものがあります。まだ進路予測に幅があるものの、列島に影響を与える可能性があります。最新の台風情報に注意が必要です。
●過去には11月に台風の影響も
日本の台風シーズンはそろそろ過ぎようとしていますが、11月に日本列島に接近する台風もあります。
11月の平年の台風の接近数は0.5個で、主に沖縄や伊豆諸島・小笠原諸島などに影響を与える年があります。過去には1度だけ、11月に上陸した台風があります。1990年の台風28号で、11月30日に和歌山県白浜町の南に上陸しました。これは1951年に統計を取り始めてから、最も遅い上陸となった台風です。
台風シーズンは終わりつつありますが、もう少し南の海上に目を向けておく必要がありそうです。
