
今日3日(日)は、八丈島の東で台風10号が発生しました。今後は、台風9号の後を追うように、日本の東へ離れますが、関東沿岸などではウネリや高波に注意。このダブル台風の他にも、日本周辺には複数の熱帯低気圧(台風のたまご)が発生中。目先、注意が必要なのは?
●台風10号発生 ダブル台風の進路と影響
今日3日午前9時、八丈島の東で台風10号が発生しました。今年は海面水温が高いため、日本近海で発生することが多いですが、北緯30度以上で発生したのは、今年初(2024年台風12号以来)。夏(6月-8月)に北緯30度以上で発生したのは、2019年(台風3号)以来6年ぶりのことです。
台風10号は、このあと台風9号の後を追うように日本の東へと離れていく見込みです。台風9号は5日(火)までに、台風10号は7日(木)までに日本のはるか東で温帯低気圧に変わる見込みです。天気への直接的な影響はありませんが、伊豆諸島から関東沿岸にかけては台風からのウネリが入り波が高くなるため海のレジャーは十分な注意が必要です。
●日本周辺には熱帯低気圧が多数 目先、要注意は元台風8号
日本付近はダブル台風(9号・10号)の他にも、熱帯低気圧(台風のたまご)が多数発生しています。
目先、注意が必要なのが、九州の西にある熱帯低気圧です。これは元台風8号で、5日(火)に北日本を通過する見込みです。北日本では、雷を伴った激しい雨が降り、北海道や青森県、秋田県には「高」と「中」2段階ある大雨警報級の可能性のうち、「中」となっています。元台風が持ち込む熱帯由来の湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となります。落雷や突風にも注意が必要です。
また、元台風8号が持ち込む熱帯育ちの空気やフェーン現象などで、5日(火)は関東を中心に40℃以上が続出する可能性があります。一日に40℃以上を観測した地点の最多は、これまで6地点(2024年7月29日・2022年7月1日)ですが、これを上回る過去経験したことがない酷暑となるおそれがあるため、熱中症など一層の警戒が必要です。
●複数の熱帯低気圧 今後の動向に注意
ダブル台風や元台風8号から変わった熱帯低気圧の他にも、日本付近には複数の熱帯低気圧が発生しています。
一番東にある熱帯低気圧は、ハリケーンIONAが日付変更線(東経180度線を越えて入ってきたものです。熱帯低気圧に弱まって東経域に入ってきたため、台風としては発表されず、熱帯低気圧となっています。この後、弱まりながら日本のはるか東を北上するため、影響はありません。
その他、日本の南にある熱帯低気圧や低圧部(低気圧性循環はあるが、その中心がはっきりしないもの)がありますが、今後の動向に注意が必要です。