
北陸地方の最新の1か月予報によると、期間の2週目頃から雨の降る日が多くなり、天気の傾向が変わりそうです。適度な雨は自然の恵み。喜雨が期待されますが、北陸で大雨パターンとなる前線南下型の雨となる可能性もあり、極端に強まる雨の降り方に十分注意が必要です。気温35℃以上の猛烈な暑さは幾分和らぎますが、それでも30℃以上の真夏日が多く、梅雨の最盛期のような蒸し暑さとなるでしょう。引き続き熱中症対策を万全にしながらお過ごし下さい。
●平均気温は引き続き高い 8月9日~15日頃は平年より雨が降りやすい
北陸地方の最新の1か月予報によると、この先1か月も、暖かい空気に覆われやすいため平均気温は平年より高い見込みです。残暑も厳しいでしょう。
また、低気圧や前線、湿った空気の影響を受ける時期があるため、向こう1か月の降水量は平年並か多い予想です。週別に見ると、1週目(8月2日~8日)と3~4週目(8月16~29日)の天気は晴れの日が多い予想となっています。その一方、2週目(8月9日~15日)は晴れの日が少ない≒雨が多い予想となっており、降水量は1か月トータルで平年並みか多い予想となる中、2週目(8月9日~15日)の総降水量が多く、短期間に集中して降り、大雨となる可能性もあり、十分な注意が必要です。
●8月6日頃~8日頃 北陸の大雨パターンか 今後の情報に注意
5日頃にかけて、雨マークもあり、所々でにわか雨や雷雨がありますが、広範囲で雨が降ることはなさそうです。引き続き平地を中心に夏空が広がり、最高気温は35℃以上の猛暑日となる地点が多い見込みです。
ただ、その後は太平洋高気圧の勢力が一時的に弱まり、天気の傾向が変わるでしょう。6日~8日頃は、日本海から南下する前線が北陸地方を通過する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となるでしょう。広範囲で激しい雨や雷雨となる見込みです。低地への浸水や河川の増水、道路の冠水、土砂災害に十分注意・警戒が必要な雨の降り方となりそうです。
●太平洋高気圧の勢力 一時的に弱まるがお盆休みの頃にかけて再び強まる
10日頃など晴れ間の広がる日もありますが、13日にかけて、雨の降る日が多い予想です。ただ、この期間は、太平洋高気圧の勢力が一時的に弱まるため、最低気温が22℃前後まで下がる日もあるでしょう。夜間の寝苦しさからやや解放される日もありそうです。ただ、期間の後半にかけて、太平洋高気圧は再び勢力を盛り返すでしょう。暑さがおさまる気配は無く、残暑が厳しい見込みです。
※「喜雨(キウ)」は、期待される恵みの雨で、長い日照りが農作物へ害を及ぼしたり、生活用水に不自由をきたすような状況となる中、ようやく降る「喜ばしい雨」のことをあらわしています。一方の「鬼雨(キウ)」はその対極にあり、近年頻繁におこるようになっている激しい雨や雷雨、ゲリラ豪雨など、短期集中で降り災害につながるような大雨をさしています。