
今日29日(火)も東海地方は、午前中から危険な暑さとなっています。午後は、さらに気温が上がり、最高気温が40℃に迫る所がありそうです。この先、1週間以上、最高気温38℃~40℃の高温が予想される地域があります。熱中症リスクが高い状態が続きます。昼間の外出は極力控えるなど、災害級の暑さに警戒を続けてください。
●今日29日は朝の最低気温が高く ハイペースで気温上昇
猛暑が続き、地上付近には熱が蓄積されています。都市部を中心に、夜間も気温が下がりづらく、昨夜も熱帯夜の所が多くなりました。岐阜市では、今朝の最低気温が28.0℃を観測し、全国で最も高くなっています。3位には、三重県桑名市の27.6℃、6位には、岐阜県大垣市の27.5℃がランクインしました。名古屋市の今朝の最低気温は、27.0℃でした。今日29日は、朝から気温が高いこともあり、昨日28日よりも、気温の上がり方がハイペースとなっています。
●今日29日午後はさらに気温上昇 岐阜県は40℃に迫る地域が続出か?
今日29日も、上空の高い所まで、しっかりと高気圧に覆われています。夜にかけて安定して晴れる所が多く、にわか雨は、山沿いの狭い範囲に限られそうです。山や川のレジャーは、引き続き、天気の急変に注意してください。
午後は、さらに気温が上がり、危険な暑さが続く見込みです。特に、岐阜県は、周りが山に囲まれ、暑い空気が滞留しやすく、フェーン現象も加われば、最高気温が40℃に迫る恐れがあります。なお、岐阜市の歴代最高気温は39.8℃(2007年8月16日)です。
東海4県には、熱中症警戒アラートが発表されています。暑い時間が長く続き、30℃を下回るのは、名古屋市で20時頃、岐阜市で21時頃となりそうです。今夜も、熱帯夜の所が多く、寝苦しいでしょう。寝る前にコップ一杯の水を飲むなど、夜間の熱中症にも十分注意してください。
●高温状態が続く 台風9号の影響は?
明日30日以降も、安定した夏空が続く所が多いでしょう。連日、朝から強い日差しが照りつけて、午前中からぐんぐん気温が上がる見込みです。愛知県や岐阜県では、連日、最高気温38℃~40℃の高温が予想される地域があります。危険な暑さとなるため、昼間の暑い時間は外出を極力避けて、涼しい場所でお過ごしください。1週間以上、高温状態が続くため、暑さによる疲れも溜まります。十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、体調管理に気をつけてください。
また、現在、南の海上には台風9号があり、とてもゆっくりとした速度で、北上しています。台風は、本州へ近づく頃の進路が定まっていない状況です。台風の進路によっては、週末以降の天気への影響が大きくなる恐れがあります。今後の情報に注意してください。
●夜間の熱中症対策
夜から朝にかけても、気温があまり下がらないと、室内で熱中症が発生するリスクが高まります。夜間の熱中症を防ぐポイントは、次の2つです。
① 寝る前に水分補給をしましょう。
熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は、水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおススメです。
② エアコンを上手に使いましょう。
熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンは、オンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。