
近畿では、今週に入って猛暑の所が多くなっています。この先も、向こう一週間は高気圧に覆われて強い日差しが照り付ける見込みで、各地で猛烈な暑さとなるでしょう。京都や豊岡では、最高気温が39℃になる日もある見込みです。
●近畿では猛暑が続く 京都や豊岡は39℃予想の日も
近畿では、連日晴れて猛暑の続いている所が多く、この先もしばらくは高気圧に覆われるでしょう。南の海上では、熱帯低気圧や台風が発生する可能性がありますが、高気圧に阻まれて、本州付近に近づくことはない見込みです。近畿では、各地で強い日差しが照り付け、猛烈な暑さとなる所が多いでしょう。京都や豊岡(兵庫)では、最高気温が39℃予想の日もあります。
これまで京都で最も気温が高くなったのは、2018年7月19日と1994年の39.8℃(統計開始1880年)。豊岡(兵庫)で最も気温が高くなったのは2024年8月23日の39.7℃(統計開始1918年)です。
今週末から来週前半にかけては、気温の最高記録に迫る危険な暑さとなる可能性があり、熱中症に厳重な警戒が必要です。暑い時間はできるだけ外出を控え、涼しい環境で過ごすようにしてください。また、熱中症リスクの高い子供やお年寄りには、こまめに休憩をとって水分を補給するよう周りの人が声をかけてあげるようにしてください。
●夜も熱中症対策を
この先一週間は、昼間上がった気温が夜になっても下がりにくく、大阪や神戸では、最低気温が28℃の日がある見込みです。暑さで寝苦しい夜は、夜間でも熱中症になる危険性があります。寝る前にコップ1杯の水を飲んだり、夜の間もエアコンを適切に使用するなど、熱中症対策を心がけてください。
●誰でも簡単 脱水状態をチェック
熱中症の予備軍ともいえるのが「脱水状態」です。体の中で水分が少なくなっているのを判断するには、次の2つの方法がおススメです。
1つめは、皮膚をつまみ上げて脱水状態をチェックする方法です。手の甲の皮膚をつまみ上げた後、放してみましょう。もとに戻るのに2秒以上かかれば、脱水状態になっている可能性があります。これは、高齢者が脱水しているかどうか、周りの人でも確認しやすい方法です。
2つめは、爪を押して隠れ脱水症をチェックする方法です。手の親指の爪を、逆の手の親指と人差し指でつまんでみてください。つまんだ指を離した時、白くなった爪の色が元のピンク色に戻るのに3秒以上かかれば、脱水症を起こしている可能性があります。
もし脱水状態になった場合は、スポーツ飲料などで水分補給を心がけてください。