
今日23日、北日本では午前中ですでに記録的な暑さになっている所があります。午後はさらに気温が上がり、40℃に迫る所もありそうです。日中の外出は控えるなど、災害級の暑さに警戒してください。
●かなりのハイペースで気温上昇中 北日本で記録的な暑さ
今日23日は、上空の強烈な暖気や強い日差し、場所によってはフェーン現象が加わり、気温が上がりやすい要素が揃っています。午前中から各地でかなりのハイペースで気温が上昇していて、午前11時30分現在で、すでに記録的な高温となっている所があります。
<午前11時30分までの最高気温>
・北海道佐呂間町 37.3℃(7月1位を更新)
・福島県伊達市梁川町 37.1℃
・北海道遠軽町 36.8℃(7月1位を更新)
・群馬県桐生市 36.6℃
・福島県福島市 36.5℃
・京都府舞鶴市 36.5℃
・岩手県釜石市 36.4℃
・北海道美幌町 36.4℃(7月5位)
・宮城県仙台市 36.3℃(7月4位)
・北海道北見市 36.2℃(7月4位タイ)
午後はさらに気温が上がり、気温だけでなく、記録も更新する可能性があります。
●午後は40℃迫る所も 災害級の暑さに警戒を
今日23日の午後は、広い範囲で災害級の暑さとなりそうです。北海道帯広市と北見市、大分県日田市で39℃、北海道紋別市と埼玉県熊谷市、前橋市、兵庫県豊岡市、福岡県久留米市、熊本市、佐賀市38℃など、危険な暑さが予想されています。これらの予想より少しでも気温が上がった場合、今年全国で初めて40℃以上の酷暑日(※)に迫るおそれがあります。
北海道では、これまでに経験のない暑さとなる所もありそうです。冷房設備が整っていない環境の所もあるかと思いますが、日中の外出は控えるなど、極力暑さを避けるようにしてください。
※「酷暑日」は日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。