鹿児島県の桜島では、今朝爆発的な噴火があり、山体が膨張した状態で経過しています。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。風下側では降灰に注意が必要です。
●桜島 今朝爆発的な噴火
気象庁によりますと、桜島では、今日9日午前4時40分に南岳山頂火口より爆発的噴火がありました。この噴火によって噴煙が火口縁上1500メートルの高さまで上がり、大きな噴石が最大で火口から約500メートルの8合目付近まで飛びました。
桜島の爆発的噴火は今年139回目です。
●桜島 降灰予想
現在、桜島は噴火警戒レベル3(入山規制)です。
こちらの図は、噴煙が火口縁上3000mまで上がった場合の火山灰及び小さな噴石の落下範囲を示しています。
明日10日9時までに噴火が発生した場合には、上記の図に示された方向・距離に降灰及び小さな噴石の落下が予想され、火口から西方向に降灰が予想されます。
噴火発生時、小さな噴石の落下が予想される範囲内では、屋内や頑丈な屋根の下などに移動してください。
●防災上の警戒事項
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意が必要です。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあります。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
