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「6月の天候まとめ」 短かった梅雨 記録的猛暑と局地的豪雨 7月はどうなる?


2025年6月は日本国内で歴代最高の高温を記録しました。偏西風の影響で暖かい空気が流入し、特に北・東・西日本で顕著な高温を観測しました。また、多くの県庁所在地で真夏日の日数が最多を更新しました。梅雨シーズンは、九州南部から近畿地方まで例年より早く明け、短期間で終わりました。台風は6月にようやく1号と2号が発生し、出現が遅れました。7月の天気は、引き続き高温が予想され、晴れの日が多くなる見込みです。熱中症対策や農作物の管理に注意が求められています。

6月は梅雨入り早々大雨に見舞われた地域がありました。大雨のあと中旬以降は連日猛暑で体にこたえる暑さになり、6月になってようやく台風1号が発生しました。さて、気になる7月の天気傾向は?

●6月として歴代1位の高温

1日に気象庁が発表した「2025年6月の天候」によると、月平均気温は、偏西風が日本付近で平年より北を流れ、暖かい空気に覆われやすかったことや暖かい空気が流れ込みやすかったことなどから、北・東・西日本ではかなり高く、沖縄・奄美では高くなりました。

北・東・西日本では月平均気温平年差がそれぞれ+3.2℃、+2.3℃、+1.8℃となり、1946年の統計開始以降、6月として1位の高温に。全国153の気象台等のうち122地点で、月平均気温が6月として歴代1位の高温となりました(6地点のタイ記録を含む)。

また、地球温暖化等の長期的な気候変動の監視に用いる15地点の観測値による日本の月平均気温(※)の基準値からの偏差は+2.34℃で、これまでに最も高かった2020年の+1.43℃を0.91℃上回り、統計を開始した1898年以降の6月として1位の高温となりました。

また、26県庁所在地で6月の真夏日(最高気温30℃以上)日数が最多に。東京は6月の真夏日が13日もあり、気温の統計を取り始めた1875年以降で最も多くなりました(これまでの最多記録は1894年と1979年の10回でした)。

(※)都市化による影響が比較的小さく、長期間の観測が行われている地点から、地域的に偏りなく分布するように選定した15地点(網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)の気象台等の観測値を用いた統計。

●梅雨真っ只中なのに、晴れの日が多く、少雨に

北日本では、太平洋側を中心に前線や湿った空気の影響を受けにくく、晴れの日が多くなりました。このため、北日本太平洋側では月降水量は少なく、月間日照時間はかなり多くなりました。北日本太平洋側では、月間日照時間平年比が143%となり、1946年の統計開始以降、6月として1位の多照となりました。また、北日本日本海側で月間日照時間が多くなりました。

東・西日本では、中旬前半までと下旬前半は日本海側を中心に梅雨前線や湿った空気の影響を受けて曇りや雨の日が多く、大雨となった所もありました。中旬後半及び下旬後半は太平洋高気圧が本州付近に張り出したため、太平洋側を中心に晴れの日が多く、月降水量は、西日本太平洋側では少なくなりました。また、月間日照時間は、東・西日本太平洋側ではかなり多く、東・西日本日本海側では多くなっています。

●早い梅雨明け 短い梅雨シーズン

梅雨入りは、九州南部では平年より2週間ほど早くなりましたが、そのほかの地方は、平年とほぼ同じか遅くなりました。

一方、梅雨明けは、今日2日までに沖縄から近畿地方までしています。各地方とも平年より早い梅雨明けで、九州南部は平年よりも18日早く、四国は平年よりも20日早く、九州北部と中国、近畿は22日早い梅雨明けです。

なお、統計開始(1951年)以来、これまで梅雨明けが最も早かったのは、
・九州南部:6月24日ごろ(1955年)
・九州北部:7月1日ごろ(1994年)
・四国:7月1日ごろ(1964年)
・中国地方:7月3日ごろ(1978年)
・近畿:7月3日ごろ(1978年)
でしたので、今年2025年は九州北部と中国、四国、近畿は、過去最早ということになります。

また、梅雨の期間は、平年40日くらいありますが、九州北部~近畿では平年の半分にも満たない18日~19日で、九州北部、中国、四国では過去最も短い梅雨、近畿は過去2番目に短い梅雨となりました。

※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値で、春から夏にかけての天候経過を考慮して再検討され、見直されることがあります。

●6月に入ってようやく台風1号発生

6月11日にようやく台風1号が発生しました。台風1号が6月以降に発生するのは9年ぶりで、統計開始以来5番目に遅い記録です。
続いて、23日に台風2号が発生しました。
今年は、まだ台風2号までしか発生しておらず、平年に比べ遅いペースです(2日15時時点)。

平成以降、台風1号の発生が6月以降だったのは2回(1998年、2016年)。1998年は年間発生数16個で、過去2番目に少なくなりました。一方、2016年は台風の上陸が6個と、過去2番目に多くなりました(タイ記録)。

●7月の天気傾向は?

最新の1か月予報(6月26日発表)によると、この先も平年より高い気温を予想しています。万全の熱中症対策をしてお過ごしください。

また、この先は晴れる日が多く、降水量も西日本を中心に少ないため、農作物や家畜の管理などに十分気をつけてください。

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