上空の強い寒気が通過している影響で、今日(26日)の北海道付近は大気の状態が非常に不安定となっているとみられます。今後も明日(27日)朝にかけて竜巻などの激しい突風や急な雷雨など天気の急変に注意して下さい。北海道地方では、その先も連休前半にかけて雨の日が多くなりそうです。
●今日(26日)は大気の状態が非常に不安定
今日の北海道付近はサハリン方面を通過する低気圧を含む気圧の谷の中で、道北や道央を中心に広い範囲で雨が降っています。また、今日午前9時における札幌上空約5,500メートルの気温はマイナス35.5℃を観測し、2月上旬並みの非常に強い寒気が流れ込んでおり、北海道付近は大気の状態が非常に不安定となっているとみられます。
この強い寒気は明日(27日)朝にかけて北海道上空を通過する見込みです。この間は大気の非常に不安定な状態も続きますので、道内では広い範囲で竜巻などの激しい突風や急な強い雨、落雷などに注意が必要です。晴れている所では屋外に出て近場でのお花見や散策などを楽しむ方もいるかと思いますが、急に暗い雲が近づいたり冷たい風が吹くなどの現象を感じた際には屋内に避難するなどの行動を急いで行ってください。
また、この寒気の影響で今夜から明日朝には大雪山系などの山岳では雪が降る見込みです。標高の高い峠付近でも雪がまじり、一部積雪状態となる可能性があります。帰省などで峠越えをされる方は路面状況の変化などにも十分注意して下さい。
●29日(火)頃は太平洋側で大雨の恐れも 連休前半は雨具の出番が多くなりそう
北海道付近はこの先もしばらくの間は低気圧を含む気圧の谷の通過や湿った気流の影響で雲が広がりやすく、連休前半は雨の降る日が多くなりそうです。特に29日(火)頃には次の低気圧がやや発達しながら北海道付近を通過するでしょう。この影響で、28日(月)には函館周辺など道南方面から雨が降り出し、翌29日(火)には雨がほぼ全道に広がる見込みです。特に太平洋側で雨量が多くなる見込みで、低気圧の発達程度や進路によっては100mm前後の大雨となる恐れもあります。最新の気象情報に留意して下さい。
