
気象庁は今日10日、この先の1か月予報を発表。気温は北・東日本で平年より高く、西日本は平年並みか高い見込み。ゴールデンウィークの5月上旬にかけて、特に北日本で高温傾向が続く。屋外のレジャーは春でも熱中症に注意。北日本では降水量が平年より多く、大雨にも注意。
●数値予報モデルによる予測結果
気象庁は今日10日、この先の1か月予報(4月12日~5月11日)を発表しました。
5月上旬にかけての1か月は、一年の中でも空気はカラッとしていて過ごしやすいシーズンです。天気は短い周期で変わるものの、東日本の太平洋側と西日本は比較的晴れる日が多く、この時期ならではのすがすがしい空気を満喫できる日が多いでしょう。
ただ、1か月平均の上空約1500mの気温(右図)を見ると、北・東日本を中心に暖かい空気に覆われやすい見込みです。晴天時は気温が平年よりも上昇しやすくなるため、急な暑さに注意が必要でしょう。
海面気圧(左図)は、カムチャツカの東付近で平年より高く、中国東北区付近を中心に平年より低いため、北日本と東日本の日本海側では低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすい時期がある見込みです。沖縄・奄美でも、前線や湿った空気の影響を受けやすい時期があるでしょう。
特に北日本で降水量が平年に比べて多くなる見込みで、季節外れの大雨にご注意ください。
●春でも熱中症に注意
この先の気温は1か月を通してみると、北日本と東日本で平年より高いでしょう。西日本は平年並みか高く、沖縄・奄美は平年並みとなりそうです。
また、週別に見ると北日本と東日本はいずれの期間も平年より高くなる傾向です。ゴールデンウィークの5月上旬にかけて、東北や北海道でも最高気温が25℃以上の夏日が続出し、30℃以上の真夏日になる所も出てくるでしょう。早い時期から暑さに注意をしてください。
西日本や沖縄・奄美では4月下旬から5月初めにかけて、特に気温が上がりやすい見込みです。暖かいを通り越えて急に暑くなる日が増えてきます。屋外でのイベントや活動は、熱中症にかからないように暑さに十分に備えてください。
ゴールデンウィークに差し掛かりますが、旅行や帰省などでお出かけされる方は天気予報をこまめに確認し、雨の対策も検討しておくと良さそうです。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方