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スギ花粉の飛散ピークへ 9日(日)から大阪市で「非常に多い」予想 外出時の対策は


近畿地方では、先週からスギ花粉の飛散が始まり、今週末からピークに達すると予測されています。特に和歌山県田辺市では「極めて多い」レベルの花粉が観測されています。気温の上下や天候の変化により飛散量が増減し、9日以降は大阪市など中部地域で「非常に多い」との予報です。花粉症の対策として、ウール製品の避けや防御メガネの使用、マスクの装着が推奨されています。最新の天候情報を確認しつつ、外出時や日常生活での花粉対策が重要です。

近畿地方では、先週の暖かさでスギ花粉の飛散開始が確認された所が多くなっています。9日(日)頃からは上空に暖かい空気が流れ込みやすくなり、スギ花粉の飛散のピークを迎える所が一気に増えてくるでしょう。花粉症の方は万全な対策が必要です。

●3月3日(月)に和歌山県田辺市で「極めて多い」花粉を観測

和歌山県田辺市では、3月3日(月)のスギ花粉の観測が1平方センチメートルあたり113個に達し、近畿地方で今シーズンはじめて「極めて多い」ランクに達しました。
3日(月)は、近畿地方の北部と中部では冷たい雨が降り、厳しい寒さでしたが、前線の南側にあたる南部(特に和歌山県南部)では気温が高く、15℃以上を推移した時間が長くなりました。雨が降っていない時は、時間帯を問わず、一気に飛散が増えたと考えられます。

ここ数日は寒の戻りでスギ花粉の飛散が抑えられている所が多いですが、花粉の飛びやすい気象条件がそろってくると、一気に飛散が増えるでしょう。まだ、症状があまり出ていないという方も今週末からは注意が必要です。

●8日(土)頃から気温上昇 9日(日)は大阪市など近畿中部も「非常に多い」

今日5日は、前線を伴った低気圧が東へ遠ざかり、北から寒気が流れ込むでしょう。近畿地方の北部は雨が降りやすいですが、中部と南部は午後は次第に雨がやむ見込みです。
6日(木)から7日(金)にかけては、冬型の気圧配置となり、上空には一時的に真冬並みの寒気が流れ込むでしょう。近畿地方の北部や山沿いでは雪や雨が降りやすく、寒さが厳しい見込みです。そのほかの中部と南部は晴れる所が多いものの、風が冷たく冬の寒さがつづくため、スギ花粉の飛散が極端に増えることはない見込みです。

8日(土)頃からは寒気が抜け、来週の中頃にかけては近畿地方の上空に南から暖かい空気が流れ込んでくるでしょう。スギ花粉の飛散は一気に増え、9日(日)以降は近畿地方の中部と南部で「非常に多い」、北部も「多く」飛ぶ日が多い見込みです。
11日(火)頃は、寒冷前線の通過による雨が予想されますが、雨の降り方や気温、風の強さによって花粉の飛散量が変わってくるため、最新の花粉情報で確認すると良いでしょう。

●外出時の花粉対策

花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

① 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。
② メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
③ マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

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