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中国地方は、1月から少ないながらも飛散していたスギ花粉が、長く居座った寒波が過ぎ去った2月25日から、本格的に飛散しています。明日3月1日(土)は4月上旬から中旬並みの春本番の暖かさとなり、スギ花粉が多く飛散するでしょう。花粉症の方は万全な対策を行ってください。来週はじめは雨が降り、花粉の飛散はいったん少なくなりますが、この先飛散数は更に増える見込みです。
●寒気が去った後からスギ花粉の本格的な飛散へ
日本気象協会中国支店(広島市中区)は、1月下旬から花粉の観測を行っています。1月下旬からわずかながらもスギ花粉が観測されていましたが、長く居座った寒波の影響で飛散開始とはならずでした。(飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した最初の日)ただ、寒波が去った25日からは、風の強い日を中心に花粉の飛ぶ量が増えています。
このあと、3月上旬にはスギ花粉の飛散が最盛期となり、更に花粉の飛ぶ量が増える見込みです。
●今週末は春本番の暖かさも 週明けから寒くなる
今週末3月1日(土)は、夕方にかけては大体晴れるでしょう。日中の最高気温は20℃くらいになり、4月上旬から中旬並みの暖かさとなる見込みです。夜は西部を中心に雨が降るでしょう。
スギ花粉が多く飛ぶ見込みです。お出かけの際は、マスクやメガネなどを付けて万全な対策をなさってください。
2日(日)から4日(火)は西日本付近にのびる前線の影響で、雨が降るでしょう。朝の強い冷え込みはないですが、日中はあまり気温が上がらず、寒い見込みです。花粉の飛散は少ないでしょう。
5日(水)は前線が南下し、日本海から湿った空気が流れ込む見込みです。雲が広がり、山陰で雨の降る所がある見込みです。風が冷たく感じられるでしょう。
6日(木)は一時的に冬型の気圧配置になる見込みです。日本海側を中心に雲が広がり、雨が降るでしょう。山地を中心に雪の交じる所がある見込みです。北寄りの風が冷たく、寒いでしょう。風が強まるため、山陽ではスギ花粉が多く飛ぶ可能性があります。ご注意ください。
7日(金)は冬型の気圧配置がゆるみ、次第に高気圧に覆われるでしょう。日本海側は雲が広がりますが、瀬戸内側は晴れる所が多い見込みです。日中の最高気温は10度に届くところは少なく、寒いでしょう。ただ、花粉対策は万全にしておいてください。
●帰宅後も花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。外出中はマスクやメガネ、帽子などで、花粉を取り込まないようにしてください。
帰宅時は、家の中に花粉を持ち込まないように、衣服や体についた花粉を払ってから家の中に入りましょう。うがいや洗顔をして、掃除は拭き掃除がおススメです。また、換気をする際は、窓の開けすぎに注意し、10㎝程度にしておきましょう。