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2月28日(金)~3月1日(土)にかけて、北海道から九州、沖縄にかけて、広く晴天。2日(日)も、北海道から関東にかけて広く晴れ間はでますが、西から天気は下り坂。向こう一週間は平年より高い所が多い予想。特に、28日(金)~3月1日(土)は、全国的に最高気温は平年より大幅に高く、季節先取りの暖かさに。関東以西の所々で20℃超え。日中は春を通り越して初夏のような陽気になる所も。花粉に敏感な方は万全な対策を。積雪が多い地域では雪崩に注意が必要。
●3月1日(土)頃が暖かさのピーク 卒業式は季節先取りの陽気に 花粉飛散が本格的に進む
明日26日(水)は、北海道から東北の日本海側で、雪や雨の降る所はありますが、日中は広い範囲で晴れる見込みです。関東から九州にかけて、日差しにホッとできるでしょう。
27日(木)~3月2日(日)は、日本付近は移動性の高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。南から暖かい空気が流れ込み、昼間はさらに気温は高くなります。関東以西では20℃を超える所もあり、季節先取りの暖かさになるでしょう。関東、東海など、場所によっては、春を通り越して、初夏のような陽気になる所もあり、日差しの下ではシャツ一枚で過ごせそうです。1日(土)に行われる卒業式では、学生服を着ていると少し汗ばむくらいになるでしょう。卒業生や参列される方は、なかなか服装を選ぶことは難しいとは思いますが、無理のないようにお過ごし下さい。
暖かくなると、懸念されるのが「花粉」です。少ないながらも飛び始めている地域もあり、気温が上がる今週末にかけて、飛散が本格化しそうです。敏感な方は、今のうちに備えておきましょう。
また、山陰や北陸から北の日本海側の積雪が多い地域では、この急な暖かさで雪解けが進みます。スキーやスノーボードといった冬のレジャーを楽しまれる方は雪崩にご注意下さい。除雪作業をされる方は屋根からの落雪に十分お気をつけ下さい。
●外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。
●なだれの種類は2つ
雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。
●春のような暖かさは3月2日(日)まで 3日(月)から寒さが戻る
3月2日(日)は、西から天気は下り坂に向かいます。このタイミングで、北から寒気が南下してくる見通しです。春の暖かさから一転、北海道から九州は、広く冬の寒さが戻ります。東京など、朝から気温がほとんど変わらない所もありますので、服装選びや体調管理にご注意下さい。