この先も短い周期で強い寒気が南下し、日本海側を中心に大雪に注意が必要です。年末の帰省の足にも影響が出る恐れもありますので最新の情報を確認するようにしましょう。太平洋側は晴れる日が多く、空気の乾燥が続く見込みです。
●1週目(16日~22日)短い周期で強い寒気が南下
この先の天気のポイントは2つ「雪」と「寒さ」です。今年も2週間余りとなりましたが、いつ大雪になるのか寒さの厳しい日はいつなのかを見ていきましょう。
日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が続く見込みです。そのため、日本海側は雪や雨の降る日が多いでしょう。札幌は晴れマークの日もありますが、一時的に雪が降ることはありそうです。
その中で大雪をもたらすような強い寒気が流れ込むタイミングがあります。それは19日(木)と22日(日)です。山沿いでは雪の量が増え、屋根からの落雪や雪崩の危険度が増すでしょう。平地でも雪が積もり、沿岸に近い地域ほど強い風によって吹雪くこともありそうです。交通機関の乱れや着雪によって停電が起きる可能性もあります。雪や寒さ対策をしっかりしておきましょう。
太平洋側は晴れる所が多くなりそうです。乾いた空気に包まれて、スッキリとした冬晴れとなるでしょう。ただ、21日(土)は、本州の南を低気圧が通過するため雨や雪が所々で降る見込みです。低気圧のコースによっては傘マークが付いていない東京でも雨が降るかもしれません。また、強い寒気が流れ込むと太平洋側でも雪雲や雨雲がかかる所がありそうです。
最高気温は、札幌では18日(水)にかけて、真冬日(最高気温が0℃未満)が続くでしょう。仙台と金沢も19日(木)にかけて、7℃前後と平年を下回る寒さとなりそうです。東京や名古屋、大阪、福岡は10℃~14℃くらいと、この時期らしい寒さとなるでしょう。
●2週目(23日~28日)年末の帰省の足にも雪の影響
後半も冬型の気圧配置は続くでしょう。寒気の流れ込みが強い日や弱い日はありますが、冬らしい天気の所が多くなりそうです。
日本海側は、山陰から北の北陸や東北、北海道では雪や雨が降る日が多いでしょう。最新の予報では23日(月)や27日(金)~28日(土)ごろに強い寒気が流れ込む予想で、東北や北海道を中心に大雪や吹雪になる可能性があります。年末の帰省の足にも影響が出る恐れもあります。最新の気象情報を確認するようにしましょう。
太平洋側は晴れる日が多くなる見込みです。26日(木)は日本の南を気圧の谷が通過する予想はありますが、広い範囲で空気を潤すような雨や雪ではなさそうです。空気の乾燥は続きますので、火の取り扱いにはご注意ください。太平洋側では珍しいホワイトクリスマスは今年もなさそうです。その代わりイルミネーションは綺麗に見ることが出来るでしょう。
最高気温は、札幌では0℃前後、仙台と金沢では4℃~9℃くらいの日が多い予想です。平年並みかやや低い日が多いでしょう。東京や名古屋、大阪、福岡は、10℃~13℃くらいの日が続く見込みです。こちらは大体平年並みの予想です。
年の瀬で、大掃除やお正月の準備をされる方も多いと思います。また、帰省や旅行で出かける方もいると思います。寒さで体調を崩さないように十分にご注意ください。
●風雪・大雪・低温に伴うリスク
風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。
(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。