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今夜(30日) 北海道から九州にかけて「ヒートショック」に注意 予防と対策は


11月30日、北日本が厳しい寒さに見舞われ、今夜から12月1日の朝にかけてさらに冷え込む見込みです。この状況で特に注意すべきは「ヒートショック」です。急激な温度変化が血圧の乱高下を引き起こしやすく、特に入浴時に危険が増します。対策としては入浴前の脱衣所や浴室の暖房、お湯の温度管理、入浴後の安全な立ち上がり、また食後や飲酒後の入浴の回避が推奨されます。室内の温度差を減らすため、家全体を一定温度に保つ工夫も有効です。二重サッシなどの断熱も提案されています。

今日30日の夜は冷え込むでしょう。北海道から九州にかけて広く急激な温度変化によって身体にダメージを受ける「ヒートショック」に注意が必要です。

●今夜から明日朝 ヒートショックに注意

今日30日は北日本では厳しい寒さとなりました。最高気温は札幌市は2.1℃と12月中旬並み、青森市で3.6℃と年末ごろの寒さでした。東日本や西日本では平年並みか高い所が多く、東京都心は16.7℃と平年を上回り、日差しが暖かく感じられました。大阪市で14.4℃、福岡市で14.2℃と平年並みでした。

今日30日の夜から明日12月1日の朝にかけては、一段と冷え込むでしょう。北海道や東北は所々で氷点下の冷え込みになりそうです。関東から九州も最低気温は10℃を下回るでしょう。東京都心で6℃、さいたまで2℃まで下がり、昼間は暖かった関東も暖房が必要な寒さとなりそうです。

このような冷え込む時期に気を付けなければいけないのが「ヒートショック」です。冬の時期は、暖かい部屋から寒い部屋、寒い部屋から暖かい部屋への移動など、急激な温度の変化によって血圧が乱高下するなど身体がダメージを受けるため、「ヒートショック」が発生しやすくなります。入浴時に最も発生しやすいといわれているため、今夜も入浴の際は注意が必要です。

●ヒートショックを防ぐ4つのポイント

ヒートショックを防ぐには、次の4つのポイントを覚えておいてください。
① 脱衣所や浴室は、入浴する前に暖めておきましょう。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に入り、その後、浴槽につかると、寒暖差で血圧が急激に変化してしまいます。浴室に暖房設備がない場合は、シャワーを使って浴槽に給湯したり、浴槽のお湯が沸いたらよくかき混ぜた後、蓋を取って湯気を充満させたりするのも、効果的です。
② 入浴の際は、お湯の温度は41度以下、時間は10分以内を心がけましょう。入浴する時間帯は、夜遅い時間帯だと冷え込んできますので、早めの時間帯を心がけてください。
③ 浴槽で体を暖めた後は、できるだけゆっくり立ち上がるようにしましょう。手すりがあれば活用し、手すりがない場合でも、浴槽のへりにしっかり手をかけて、立ち上がってください。
④ 食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴は、避けましょう。食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することもありますし、飲酒によっても一時的に血圧が下がります。体調の悪い時も、入浴は避けてください。

●住宅全体を暖めて ヒートショックを防ごう

家の中は、部屋によって室温が違います。暖かい部屋から寒い部屋へ移動するなど、急激な温度の変化によって身体がダメージを受ける「ヒートショック」が発生しやすくなりますので、なるべく室温を一定に保つのがおすすめです。

そのためには、部屋ごとに温度計を置いて室温を確認し、寒い部屋には、暖房器具を設置するなど、対策を心がけましょう。部屋と部屋の温度差をなくすためには、居室 だけでなく、家全体を暖かくすることが重要で、二重サッシにするなど、断熱化も有効です。

特に、居間や脱衣所の室温が18度未満の住宅では、浴槽のお湯の温度が42度以上の"熱め入浴"が増加する、という研究結果もあり、血圧の急激な変化につながるおそれもあります。

目安となる室温は、家中どこでも18度以上と覚えてください。

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