昨日26日午後10時47分頃、石川県西方沖を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、石川県の輪島市と志賀町で最大震度5弱を観測。そんな被災地に発達した雨雲。30日頃にかけて動きの遅い寒冷渦の影響で、石川県は大気不安定な状態が続く。大雨による土砂災害に十分注意。
●最大震度5弱を観測した石川県 発達した雨雲
昨日26日午後10時47分頃、石川県西方沖を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、石川県の輪島市と志賀町では最大震度5弱を観測しました。
石川県の過去の地震情報を見ると、震度5弱以上を観測したのは、今年6月3日に輪島市と珠洲市で震度5強の揺れを観測した日以来です。
夜間の大きな地震の発生で、被災地では今夜も不安な夜を過ごされることと思います。
その石川県には、気圧の谷や寒気の影響で、局地的に発達した雨雲がかかっています。
●今夜~明日28日にかけても雨続く 土砂災害に注意
石川県は今夜から明日28日にかけても断続的に雨が降り、局地的に降り方が強まるでしょう。
石川県ではこれまでと昨夜の度重なる地震によって、少しの雨でも地盤が緩みやすい状態が続いています。雨が強まると、土砂災害の恐れが高まりますので、十分ご注意ください。今夜は念のため、山の斜面と反対の部屋や建物の2階以上など、安全な場所を確認してお休みください。
また、雨が強まるだけではなく、落雷や竜巻などの突風の恐れもあります。風も強く、能登の海岸施設の周辺では、越波による浸水にも注意し、高波にも注意、警戒が必要です。
●30日まで雨続く 29日は石川県で「警報級大雨」の可能性も
明後日29日以降も、動きの遅い寒冷渦の影響で、石川県など北陸地方では大気の不安定な状態が続く見込みです。
断続的に雨が強まり、局地的には雨量が増える恐れがあります。石川県の能登・加賀では、29日は雨の降り方によっては大雨警報が発表される可能性もあります。
昨夜の大きな地震で、防災グッズなどを再確認された方もいらっしゃると思いますが、しばらく雨が続き、雨量が増えるため、土砂災害などのリスクが高まる恐れがあります。むやみに山の斜面やがけの付近など危険な場所には近づかず、安全な行動をとるようにしてください。
●地震に備えて
地震は突然襲ってきます。いつ揺れに見舞われても身を守ることができるように、日頃から以下のポイントを確認し、備えましょう。
①非常時の水・食料の備蓄、非常持ち出し品を準備しておいてください。備蓄には使った分だけ買い足していく「ローリングストック」をぜひ活用してください。
②家具の固定をしましょう。万が一、倒れてきた場合でも通路をふさがないような配置にしておくと安心です。また、ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど、日頃から家の中の安全対策を徹底しましょう。
③地震が発生したときの連絡手段や集合場所について、あらかじめ家庭で話し合っておきましょう。
④普段通る道に危険な場所や物がないか確認しておきましょう。また、地盤の弱い場所や地震によって地盤の緩んだ場所は、雨などによって土砂災害が発生することがあります。前もって周囲の状況を確認しておいてください。