気象庁は今日21日、この先の1か月予報を発表。11月中は全国的に高温傾向になりますが、寒暖差は大きい見込み。12月前半は西日本では師走らしい寒さ。12月後半になると全国的に年の瀬らしい寒さへ。日本海側では雪や雨の日が多く、太平洋側は晴れる日が多い見込み。
●数値予報モデルによる予測結果
今日21日、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。
1か月平均の海面気圧(左図)は、特に日本の東で気圧が低く、低気圧の影響を受ける時期があるでしょう。西高東低の冬型の気圧配置となり、寒気の影響を受ける時期がある見込みです。
上空約1500mの気温(右図)は、北日本を中心に平年より高いでしょう。寒気だけでなく暖気の影響も受けやすい北日本ほど寒暖差が大きくなるでしょう。西日本を中心に平年からの隔たりは小さく、寒気の影響を受ける時期もある見込みです。
●日本海側は雪・雨多く 太平洋側は冬晴れ多い
この先1か月の気温は、西日本や沖縄・奄美では平年並みですが、東日本や北日本は平年並みか平年よりも高い見込みです。
特に、11月末にかけては12月が迫っているとは思えない、暖かい日もあるでしょう。ただ、寒気が南下し、急に寒くなる日もあるため寒暖差に注意が必要です。
12月に入ると全国的に寒気の影響を受けやすく、12月後半になるにつれて年の瀬らしい寒さとなるでしょう。時間に余裕があるうちに、暖かい冬物を揃えておくなど、真冬を過ごす準備を進めておきましょう。
降水量は、東日本や北日本の日本海側で平年並みか平年よりも多いでしょう。なお、日本海側の降雪量は平年並みの見込みです。日本海側は雨や雪の日が多く、冬らしい天気になりそうです。
日照時間は、全国的に平年並みでしょう。太平洋側は晴れる日が多く、空気の乾燥する日が多い見込みです。風邪やインフルエンザの対策にマスクやうがい、手洗いを習慣づけておきましょう。
●3か月予報 12月~来年2月にかけて気温は「平年並み」
上の図は、気象庁が今月19日に発表したこの先の3か月予報です。
昨シーズンは全国的に暖冬となり、雪が少なくなりましたが、この冬は傾向が変わりそうです。
12月~来年2月の気温は全国的に「平年並み」で、年末が近づくにつれて、北風が身にしみるような寒さの日が増えるでしょう。
また、日本海側の雪や雨は、平年並みか平年より多い傾向となっています。
今年は日本近海の海面水温が平年に比べて高い状態が続いています。暖かな海面上に強い寒気が流れ込むと、積乱雲が発達しやすく、局地的に大雪をもたらす恐れが高まります。
時間に余裕があるうちに、防寒用品や除雪グッズなどを再確認し、備えておきましょう。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方