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長崎県では3時間で月平均の1.5倍以上の雨 午後は大雨の範囲が太平洋側へ広がる


日本海側の地域で大雨が続いており、長崎県南島原市ではわずか3時間で147.0ミリの雨量を記録しました。これは平年の10月の降水量の1.5倍を超える量です。この大雨の原因は発達中の低気圧と前線により、暖かく湿った空気が流れ込んでいるためで、午後には太平洋側にも雨が広がる見込みです。大雨により、土砂災害や低地の浸水、河川の増水・氾濫のリスクが高まっています。雷雨や強風も予想されており、移動時の注意が必要です。さらに北海道では、この後の寒気により初雪の可能性もあります。

今日19日(土)は、日本海側を中心に大雨になっていて、今朝までの3時間に長崎県南島原市では147.0ミリの雨が降りました。わずか3時間余りで平年の10月1か月分の1.5倍以上の雨が降ったことになります。この雨の範囲は午後には太平洋側に広がる見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒が必要です。

●長崎県では10月1か月の1.5倍超の雨

今日19日(日)は、前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を進み、前線が日本海側にかかっています。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、前線に近い地域を中心に活発な雨雲が発生しています。今朝7時ごろまでの3時間に長崎県南島原市では147.0ミリの雨を観測しました。これは統計開始以来、3時間雨量としては最も多い雨量で、平年10月1か月の1.5倍以上の雨量となります(10月の平均雨量88.8ミリ)。また、長崎県脇岬では105.5ミリの雨を観測し、西日本の日本海側や北海道では30~40ミリの雨を観測しています。この雨によって土砂災害の危険度が高まっている所もあります。

●午後は雨の範囲が太平洋側へも

このあと前線が徐々に南下し、午後になると雨の範囲が太平洋側にも広がる見込みです。現在、雨が降っていない地域でもこれからのお出かけには雨具を忘れずにお持ちください。

暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定になり、雷雨や激しい雨が降る所もあるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒が必要です。また、海に近い地域を中心に風の強まる所もある見込みです。横殴りの雨や、車の運転の際は、横風にハンドルを取られないようご注意ください。

北海道では、低気圧や前線の通過後に、平地でも雪を降らせるような寒気が上空に流れ込む予想です。初雪の便りがあるかもしれません。歩く際や車の運転には十分にご注意ください。

●激しい雨って どんな雨?

激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。

激しい雨が降ると予想される所では(激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。

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