台風17号、台風18号と2つの台風が列島に接近中。台風17号は早くも小笠原に影響、今夜(29日)は次第に雨や風が強まり、明日30日(月)は荒天。関東への影響は?台風18号は10月2日(水)~3日(木)にかけて強い勢力で沖縄に接近。動きが遅いため、沖縄は荒天が長引くおそれ。その後の動向にも注意が必要です。
●台風発生 8月からハイペース 平年に追いつく
9月も終盤ですが、一昨日(27日)は台風17号、昨日(28日)は台風18号と立て続けに発生しました。
今年(2024年)は、1月~7月までに発生した台風は4個と、平年(7.9個)より発生数は少なかったですが、8月・9月はハイペースで発生。8月は6個(平年5.7個)発生し、内2個が上陸。9月は8個発生(平年5.0個)と、9月の発生数としては11年ぶりの多さで、3~4日に1個のペースで発生している計算に。そして、ここにきて台風の発生数は18個と、1月~9月までの平年18.6個に、追いつくかたちとなっています。
●台風17号 今夜から小笠原に影響
台風17号は、早くも今夜から父島など小笠原に影響を及ぼす見込みです。
29日午前9時現在、台風17号は小笠原近海を1時間に15キロの速さで北北西に進んでいます。中心気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は20m/s、最大瞬間風速は30m/sとなっています。明日30日(月)にかけてやや発達しながら、父島など小笠原諸島に接近し、10月1日(火)には暴風域を伴い、八丈島の東の海上に進むでしょう。その後、日本の東の海上を北へ進み、3日(木)には温帯低気圧に変わる見込みです。
小笠原諸島では、今日(29日)夕方から台風周辺の雨雲がかかりはじめ、夜は次第に雨や風が強まるでしょう。明日30日(月)にかけて、大雨や強風、高波に注意が必要です。
台風17号は、関東や東北の陸地からは離れて通る可能性が高いですが、予報円の西側を通る場合は台風本体の雨雲がかかるおそれがあります。また、暴風域を伴って近づくため、海上を中心に強風・高波に注意・警戒が必要です。
●台風18号 強い勢力で沖縄に接近 九州に近づくおそれも
フィリピンの東にある台風18号は、29日午前9時現在、ほとんど停滞しています。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は30m/s、最大瞬間風速は40m/sで風速25メートル以上の暴風域を伴っています。
明日30日(月)には「強い」勢力に発達し、10月2日(水)~3日(木)頃にかけて、「強い」勢力を維持したまま沖縄の先島諸島に接近するおそれがあります。
台風18号は動きが遅いため、沖縄では影響が長引く可能性があるため早めの備えをお願いします。また、進路次第では、10月4日(金)は九州でも大荒れとなるおそれがあるため最新の情報をこまめに確認して下さい。
●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
先島諸島や小笠原諸島では、台風の影響でうねりを伴い、波が高くなってきています。30日(月)は次第にしける見込みです。台風の進路によっては、先島諸島では10月1日から、沖縄本島地方では2日から大しけとなるおそれがあるため注意・警戒が必要です。
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。