本日(24日)、札幌管区気象台から北海道の3か月予報と寒候期予報が発表されました。10月~12月の平均気温は平年並みか高く、降水量はほぼ平年並みの見込みです。秋は長くなりそうですが、その後は寒気が入り、急に冬本番の寒さとなったり、雪の降り始めからまとまった雪が降る可能性もあります。
●10月 数日周期で過ごしやすい秋の陽気に 行楽日和が多いかも
日本海側では、10月前半は天気が数日の周期で変わり、後半は平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。オホーツク海側では、数日の周期で晴れたり雨が降ったりする見込みです。太平洋側も天気は数日の周期で変わりますが、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。10月は暖かい空気に覆われやすいため、平均気温は平年より高い見込みです。降水量はほぼ平年並みでしょう。今のところ、長雨などはなく、雨が降っても数日以内には秋晴れとなる天気を繰り返しそうです。平年では、10月後半になると、平地からも紅葉の便りが届くようになってきます。
●11月 気温は平年並みか高め でも 一時的に強い寒気が流れ込むと初雪も
日本海側とオホーツク海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。太平洋側では平年と同様に晴れの日が多い見込みです。気温は平年並みか高く、降水量はほぼ平年並みの見込みです。平年では、10月後半から11月にかけて各地で初雪が観測される頃となります。気温の予想が平年並みか高めであっても、一時的に強い寒気が流れ込み、雨から雪に変わることも普通となってきます。初雪の予想はある程度、日にちが近くならなければ分かりませんが、上空1500m付近に-6℃の寒気が流れ込むという一つの目安があります。
●12月~2月 一時的な大寒波や局地的な大雪の可能性も
12月~2月は、日本海側とオホーツク海側では、低気圧の影響を受けやすい時期や冬型の気圧配置が強まる時期があるため、冬の降水量や日本海側の降雪量は平年並みか多いでしょう。気温はほぼ平年並みですが、厳しい寒さの日と季節はずれの暖かさとなる日があり、結果として平年並みとなりそうです。この冬は、アリューシャン低気圧が平年より強く、北海道は影響を受ける時期があると予想されています。アリューシャン低気圧は北海道のずっと東にある、アリューシャン列島付近で発達する低気圧のことです。イメージしやすい北海道への影響としては、北海道付近で低気圧が発達して猛吹雪となったり、冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込んで、局地的な大雪となることがあります。もしも、12月に強い寒気が流れ込んだ場合は、雪の降り始めからいきなりの大雪となったり、真冬のような厳しい寒さとなることもあります。数日前まで秋の陽気と思っていたら、急に雪が積もってしまう、ということもあり得るため、日々の天気予報はこまめにチェックするとよさそうです。