台風11号は、「猛烈な」勢力で南シナ海をゆっくり西進。日本からはさらに離れますが、旅行などで中国南部やベトナム方面へお出かけされる際には十分ご注意ください。日本の南の海上は台風の卵でもある「熱帯低気圧」が続々と発生。週明けは沖縄・奄美でこの熱帯低気圧の影響を受ける恐れがあります。
●台風11号は「猛烈な」勢力で西進
台風11号は「猛烈な」勢力で南シナ海をゆっくり西進しています。正午の中心気圧は915hPaまで発達していますが、明日6日には905hPaとさらに発達を続けるでしょう。7日には「強い」勢力でトンキン湾に進み、その後ベトナムへ進む見込みです。
日本からはさらに離れますが、旅行などで中国南部やベトナム方面へお出かけされる際には十分ご注意ください。
●日本の南海上の「熱帯低気圧」 来週にかけて発達し北上か 動向に注意
日本の南海上は台風の卵でもある「熱帯低気圧」が続々と発生しています。
小笠原近海の熱帯低気圧は今後北上しながら次第に弱まる見込みで、今のところ影響はないでしょう。
沖縄では 日本の南の熱帯低気圧や太平洋高気圧周辺の暖かく湿った空気が流れ込む影響で、大気の状態が不安定です。明日6日にかけて、沖縄本島地方で局地的に雨が強まり、警報級の大雨となる可能性もあります。雨の降り方に十分注意し、落雷や竜巻などの突風にもご注意ください。
そして、日本の南に発生している熱帯低気圧は、来週にかけて北上する可能性があり、沖縄・奄美付近で動きが遅くなる恐れもあります。まだ、台風に発達するかどうかや、進路など不確定な所が多いですが、沖縄や奄美では影響を受ける恐れがあります。
さらに来週は本州付近に秋雨前線が停滞しやすくなるでしょう。この熱帯擾乱の北上に伴って、熱低から離れた場所でもまとまった雨が降る可能性があるため、動向に注意が必要です。
●低気圧経路予想
上の図は、ヨーロッパ中期予報センターの計算結果を用いて少しずつ異なる条件を与え、低気圧が今後どのように動くかを表したものです。
沖縄や奄美方面へ進む予想が多くなっていて、一部では本州に近づく経路予想も見られます。
まだ、発達具合や進路は定まらない状況ですが、週明けは、熱帯擾乱の動向や影響に十分ご注意ください。