今日21日は九州から東海は広く晴れて、猛暑日になる所が多いでしょう。関東や東北はやや雲が多めですが、日の差す時間はありそうです。大気の不安定な状態が続き、今日21日午後もあちらこちらで積乱雲が発達。突然の大雨で道路が冠水したり、雷雨で停電が発生することも。
●大気不安定が続く理由は「暖湿流」 周辺には多数の熱帯低気圧
今日21日午前6時の天気図を見ると、北日本は高気圧に覆われるでしょう。
一方、その高気圧と小笠原近海に中心をもつ高気圧の縁辺を回る暖かく湿った空気が西日本や東日本に流れ込みやすい状態が続きます。
天気予報では、大雨や雷雨をもたらすような積乱雲が発達しやすい状態が続いているため、連日のように「大気の状態が不安定」とか「突然の雷雨に注意」などと呼び掛けています。理由は、雨雲の元になる暖かく湿った空気が大量に流れ込みやすい気象条件が続いているためです。
西日本や東日本の周辺には多数の熱帯低気圧が見られ、熱帯低気圧周辺の湿った空気も流れ込み、気温の上昇とともに大気の不安定な状態が続くでしょう。なお、伊豆諸島付近の熱帯低気圧は明日22日にかけて小笠原諸島近海へ進むでしょう。また、南西諸島付近の熱帯低気圧は同じような場所にとどまりそうです。熱帯低気圧に近い伊豆諸島や小笠原諸島や南西諸島では、大雨や雷雨に十分ご注意ください。
また、午前6時の時点でマリアナ諸島付近にある低気圧は、熱帯低気圧となっており、今後24時間以内に台風10号になる見込みです。今後の動向にご注意ください。
●午後の発雷確率 関東・東海や九州で高め
今日21日は九州から東海は晴れて、猛暑日になる所が多いでしょう。
関東や東北はやや雲が多めですが、日の差す時間はありそうです。九州から関東にかけて気温の上昇とともに、今日21日午後もあちらこちらで積乱雲が発達するでしょう。
発雷確率を見ると、特に関東や東海、九州で70%以上の所があり、高くなっています。
突然の大雨で道路が冠水したり、雷雨で停電が発生することも考えられますので、こまめに雨雲レーダーを確認するようになさってください。
●ゲリラ豪雨の前兆を知って早めに避難を
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。