台風7号が北上中。眼がくっきりとして、発達していることがわかります。台風の外側を取り巻く活発な雨雲や雷雲が広がる関東甲信では、午後は雨に加えて風も強まるでしょう。沿岸部を中心に暴風が吹き荒れる所もありそうです。
●発達しながら北上 上陸しなくても警戒を
非常に強い台風7号は、今日16日8時には、八丈島の東北東約100キロを1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は950ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルです。
関東甲信は、すでに多くの所が台風の強風域に入っています。
上陸する可能性はかなり小さくなったものの、災害の発生や交通の乱れに警戒が必要です。
台風のエネルギー源となる暖かい海水の上を進むため、さらに発達して中心気圧が下がった状態(940ヘクトパスカルになる予想)で、陸地にかなり近い所を通る見込みです。
●関東甲信 断続的に雨強まる 線状降水帯発生の可能性 沿岸部は暴風
関東甲信では、このあとも断続的に雨が強まるでしょう。線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性もあります。
広範囲で風が強まるのは「昼過ぎ~夜のはじめ頃」となりそうです。千葉県と茨城県では、街路樹が倒れたり、看板が飛ばされたりするような暴風の吹く所があり、内陸部でも風に向かって歩くのが大変なほどになることがあるでしょう。台風が比較的コンパクトな構造をしているため、接近とともに急に荒れた天気となる恐れがあります。
外出は極力控えたいところですが仕事等で必要に迫られている場合、周囲の状況に十分に気を配り、アンダーパスなどの冠水しやすい箇所を避けるなど、危険の回避に努めてください。
家の中で過ごしていても、飛来物による窓ガラスの損傷や、暴風や落雷などによる停電に注意が必要です。
●台風の暴風 家の中で いるべき所は
台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、スピードが遅いと暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。
具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。
●予想される 雨・風・波
●16日6時から17日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
関東地方北部・南部 300ミリ
甲信地方 180ミリ
※線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
●16日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は
関東地方の海上 40メートル(60メートル)
関東地方の陸上 30メートル(45メートル)
※30メートル:屋根瓦や看板が落下して飛ばされるほどの強さ。
●16日に予想される波の高さ(昼前から夜遅くにかけて)
10メートル うねりを伴う
大雨、暴風、高波に厳重な警戒が必要です。最新の気象情報、避難に関する情報に留意し、慎重な行動を心掛けてください。