今日26日(金)も、西日本と東日本で厳しい暑さになりました。今週末も危険な暑さが予想され、最高気温が40℃に迫る所もあるでしょう。九州から関東では、梅雨明けしてから夏本番の暑さに見舞われ、体に疲れが溜まってくる頃です。昼間の暑さに加え、寝苦しい夜も続きます。熱中症に厳重な警戒をお願いします。
●全国163地点で猛暑日 静岡市は今年15回目
今日も各地で厳しい暑さに見舞われ、全国163のアメダス地点で、最高気温35℃以上の猛暑日となりました。
○今日の最高気温
・38.8℃…寄居町(埼玉県)
・38.3℃…桐生市、伊勢崎市(群馬県)
・38.2℃…熊谷市(埼玉県)
・38.1℃…鳩山町(埼玉県)
・38.0℃…豊岡市(兵庫県)
そのほか、静岡市駿河区では36.3℃まで気温が上がり、今年15回目の猛暑日となりました。静岡市駿河区では、これまでの年間猛暑日の最多日数は10日(1991年、2020年)ですが、最多記録を大きく更新中です。
●27日(土)は31都府県に熱中症警戒アラート その後も危険な暑さ続く
27日(土)は京都と福岡で最高気温が38℃など、体温を上回る暑さが予想されており、31都府県に熱中症警戒アラートが発表されています。28日(日)は東京都心も猛暑日が復活し、名古屋で39℃と40℃に迫る災害レベルの暑さとなるでしょう。
週明けの29日(月)以降も、うだるような猛烈な暑さ、危険な暑さが続く見込みです。意識的に水分を摂り、たくさん汗をかいたあとは適度に塩分も摂るようにしてください。そのほかにも、気温が高すぎる日中は外出を控えるなど、引き続き熱中症に厳重に警戒してください。
●各地で熱帯夜が続く 声がけでエアコン使用を
九州から関東では、梅雨明けしてから一週間から10日ほど経過しました。連日の猛暑に見舞われて、体に疲れが溜まってくる頃です。せめて夜だけでもぐっすり…と思いたいところですが、この先も軒並み最低気温とは思いたくないような気温がズラリと並んでいます。
昼間の熱中症対策はもちろんですが、夜間も対策をしないと危険なレベルです。高齢者など、暑さを感じにくかったり、我慢する方もいらっしゃるかもしれませんが、命に関わります。一緒に住むご家族の方や近隣の方は、声をかけていただくなど、周囲のサポートも重要になります。
●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。