今日7月1日は、昼頃にかけてが大雨や風のピークとなりそう。局地的には、滝のような非常に激しい雨。中国地方など、降り続く大雨で土砂災害発生の危険度が高まっている所もあり、警戒が必要です。
●中国地方など 土砂災害警戒情報
今日7月1日は、低気圧が北海道付近を進み、前線が本州を南下する予想です。暖かく湿った空気が流れ込むため、九州から北海道では雨雲が発達しやすく、大雨の続く所があるでしょう。また、北日本を中心に風が強く、強風や高波にも注意が必要です。
午前5時40分現在、福岡県福岡地方・北九州地方、山口県西部・中部・東部、広島県南部、島根県西部、富山県東部で、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。また、山口県を流れる椹野川水系の仁保川では、氾濫危険水位に達している状況です。
このあとも最新の情報をこまめに確認して、建物の2階以上や崖から離れた部屋に移動するなど、少しでも安全な場所でお過ごしください。
●局地的に非常に激しい雨
今日7月1日は、九州から北海道まで広い範囲で雨が降るでしょう。局地的には雷を伴った激しい雨が降りそうです。中国地方は朝にかけて、九州北部は夕方にかけて、同じような場所で非常に激しい雨が降り続くおそれもあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
また、低気圧に近い北海道を中心に、風が強いでしょう。今日1日に予想される最大瞬間風速は、北海道で30メートル。何かにつかまらないと立っていられないほどの、非常に強い風が吹く所もありそうです。また海はしけるため、高波にも注意、警戒してください。
●予想降水量
【24時間降水量(多い所)】
明日2日午前6時まで
九州北部地方 200ミリ
東海地方・近畿地方・中国地方 150ミリ
北陸地方・四国地方 100ミリ
北海道地方 70ミリ
東北地方 50ミリ
3日午前6時まで
中国地方 100ミリ
近畿地方 80ミリ
北陸地方・東海地方 60ミリ
4日6時まで
北陸地方 120ミリ
いったん雨の降り方が弱まっても、明日2日にかけては大雨になる所があるでしょう。西日本や東日本ではさらに雨量が増えそうです。
●土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。