梅雨前線に伴う活発な雨雲が、西から近づいています。関西では21日(金)に梅雨入りしたばかりですが、24日(月)にかけて、いきなり梅雨最盛期の大雨となるおそれがあります。また、今夜以降は湿度がかなり高くなり、不快な暑さになるでしょう。大雨や熱中症に十分ご注意ください。
●23日(日) 局地的に激しい雨や雷雨 熱帯夜の所も
梅雨前線が西から北上してくるため、22日(土)の夕方以降は各地で雨が降る見込みです。23日(日)も全般に雨が降り、朝晩を中心にカミナリを伴って激しく降るでしょう。アンダーパスなどの低い土地は、あっという間に冠水するおそれがありますので、車を運転される方などは十分ご注意ください。
また、今夜からはかなり蒸し暑くなり、23日の朝にかけては25℃を下回らず、今シーズン初めての熱帯夜となる所があるでしょう。体に湿気がまとわりつくような不快な暑さとなりますので、今夜からはエアコンの使用をためらわず、快適に過ごせる環境づくりを行ってください。
●24日(月) 総雨量が増えて土砂災害などのおそれ
24日(月)も全般に雲が多く、雨が降ったりやんだりする見込みです。カミナリを伴って、雨脚が強まる所もあるでしょう。
24日にかけて、トータルの雨量がかなり多くなり、警報級の大雨となるおそれがあります。土砂災害が発生したり、川の水位がかなり増えることが考えられます。危険な崖の近くや増水した川には近づかないようにしましょう。
なお、梅雨時季は前線の動向が変わりやすく、予報が変わることもよくあります。こまめに最新の気象情報を確認するようにしてください。
●大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。