梅雨前線が停滞している沖縄・奄美では断続的に雨が強まり、梅雨末期の大雨に。午後3時30分現在、鹿児島県には「土砂災害警戒情報」が発表中。降り続く大雨によって、土砂災害の危険度が高まっている所があります。今夜にかけて土砂災害に厳重警戒し、山の急斜面など近づかないでください。
●鹿児島県に「土砂災害警戒情報」が発表
梅雨前線が停滞している沖縄・奄美では断続的に雨が強まり、梅雨末期の大雨となっています。
午後3時30分現在、鹿児島県には「土砂災害警戒情報」が発表中です。対象になっているのは、奄美大島にある宇検村と瀬戸内町です。
降り続く大雨によって、土砂災害の危険度が高まっています。今夜にかけて土砂災害に厳重に警戒し、山の急斜面などには近づかないでください。
●沖縄・奄美 14日にかけて「警報級大雨」
梅雨前線は、明日13日(木)にかけて奄美付近に停滞する見込みです。このため、奄美地方では今夜にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、明日も大雨が続く恐れがあります。沖縄地方も湿った空気の影響で、明日にかけて局地的に激しい雨が降るでしょう。
<雨の予想>
12日正午から13日正午までに予想される24時間降水量(いずれも多い所)
奄美北部 150ミリ
奄美南部 100ミリ
十島村 80ミリ
沖縄本島地方 100ミリ
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に厳重に警戒してください。山の急斜面や増水した川などには絶対に近づかないでください。
いったん雨が弱まっても、これまでの大雨で地盤が緩んでいる中、少しでも雨が降れば災害のリスクが再び高まる恐れがあります。
今日12日(水)が大雨のピークとなりますが、明日13日(木)から14日(金)にかけて、沖縄県本島地方と奄美地方では「警報級の大雨」となる可能性があります。雨に気を付けるとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分ご注意ください。梅雨末期の大雨となっていますので、雨の情報をこまめに確認するようにしてください。
●土砂災害の前触れは
台風が接近すると、大雨の恐れがありますが、大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。