今日11日(火)は、全国的に気温がみるみる上昇中。午前中からすでに30℃以上の真夏日の所も。昨日10日(月)よりも真夏日地点が急増します。万全な暑さ対策を行ってください。この先も全国的に気温の高い状態が長続きします。真夏日の続く所や関東内陸部など猛暑日の可能性も。
●今日11日 午前中から真夏日が続出
今日11日(火)、梅雨前線が停滞している沖縄は広く雨が降っているほか、九州から北海道にかけての広い範囲で晴れています。各地で気温がみるみる上昇中です。
午前11時10分までの最高気温は富山市で30.9℃、鳥取市で30.6℃、群馬県桐生市で30.0℃など、午前中からすでに最高気温が30℃以上の真夏日の所ももあります。
東京都心も28.1℃まで上がって暑くなってきました。都心の今年これまでの最高気温は、5月24日に観測された29.0℃です。
昨日10日(月)の真夏日地点数は20地点ほどでしたが、今日11日(火)の真夏日地点が100地点以上に一気に急増します。
まだ6月だからと言って暑さに我慢をしないでください。部屋の中ではエアコンを適切に使用するなど、万全な熱中症対策を心がけましょう。
●梅雨入り前の暑さ警戒 連日の真夏日や猛暑日の所も
この先、全国的に気温が平年よりも高い状態が続くでしょう。
明日12日(水)はさらに広い範囲で真夏日となる見込みです。札幌市で30℃と今年初めての真夏日となり、名古屋市や大阪市も今日に続き、明日も連日の真夏日となる可能性があります。
東京都心も14日(金)にかけて今年初めて30℃以上となり、しばらく30℃前後の暑さが長続きする見込みです。
また、14日(金)は、関東の内陸部など一部では猛暑日になる所もあるでしょう。
連日の暑さが体に堪えそうです。暑さに弱いお年寄りや小さなお子様など、こまめに声掛けを行って熱中症にかからないように努めてください。
学校の先生や部活の指導者、イベントの管理者などは万全な暑さ対策を検討し、「熱中症警戒アラート」が出たら活動を控えてください。
●真夏の熱中症予防
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。