明日24日にかけてフィリピンの東で熱帯低気圧が発達し「台風1号」が発生する見込み。週明けは沖縄の南を北東進する見込みで、今後の影響に注意が必要です。日本付近の前線に台風周辺の湿った空気が流れ込むと前線活動が活発化する恐れも。来週前半は太平洋側で警報級大雨の可能性も。
●明日24日にかけて「台風1号」発生へ
今日23日(木)午後3時、ミンダナオ島の東には熱帯低気圧があります。
明日24日(金)にかけてこの熱帯低気圧が発達し、フィリピンの東で「台風1号」が発生する見込みです。
台風は25日(土)から27日(月)はフィリピンの東を時速15キロ以下でやや発達しながら北上し、28日(火)は沖縄の南を暴風域を伴いながら、やや速度をあげて北東へ進む見込みです。
まだ日本に影響するかどうかは不確実性がありますが、週末から週明けにかけては、今後の台風の動きや影響に注意が必要です。
●「台風1号」発生後の進路は?
上の「低気圧経路予報」は、世界の気象機関の計算をもとにした進路予想です。複数の進路があるのは、計算式に少しずつ異なる初期値を投入して複数の計算を行っているからです。この手法を使うことで、取り得る誤差の範囲や傾向を見ることができます。
今後、発生するとみられる台風1号は、多くの経路予報から沖縄の南を通った後、西日本から東日本の南の海上を北東へ進む予想となっています。
まだ、進路予想には幅がありますが、西日本から東日本、北日本の陸地に近い進路を通るほど、太平洋側沿岸部に高波や大雨、暴風などの影響が予想されます。最新の情報をこまめにご確認ください。
●週明けは広い範囲で雨 「警報級大雨」になる所も
27日(月)から29日(水)にかけては、日本付近を低気圧や前線が通過する見込みです。
九州から東北まで広い範囲で雨が降り、太平洋側ほどまとまった雨になる可能性があります。
今日23日(木)午後5時現在の情報では、24日(金)にかけて沖縄県で、27日(月)から28日(火)は鹿児島県で、28日(火)は愛知県、岐阜県、静岡県で、大雨警報の発表される可能性が「中」程度あると見込まれています。
日本付近にのびる前線に向かって、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むと、前線の活動が活発化し局地的に大雨をもたらす恐れがあります。
5月に入ってから台風1号が発生するのは遅い方ですが、初めから台風の影響が出ることも考えられますので、大雨の備えはしっかりと行っておきましょう。