連休最終日6日は西日本で雨や風が強まるおそれがあり、交通への影響などに注意が必要です。7日~8日にかけては東日本・北日本でも雨が降り、大雨となる可能性があります。急な強い雨や落雷、海上では高波などに注意してください。
●ゴールデンウィーク最終日 6日は西日本で荒天に注意
ゴールデンウィーク後半は、明日3日(金・憲法記念日)から5日(日・こどもの日)にかけて日本付近は高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。
ただ、連休最終日6日(月・振替休日)は、大陸で前線上に発生する低気圧が、日本付近に近づく見通しで、西日本では雨が降るでしょう。雨や風が強まる可能性があります。
九州では午前中から雨が降りはじめ、中国・四国では昼ごろから、近畿も夜は雨となりそうです。前線が通過するタイミングで、雨が強まり、風も強まりそうです。また、海上では波が高くなるでしょう。旅行先や帰省先からのUターンの足にも影響が出る可能性がありますので、時間に余裕を持って移動すると良さそうです。
●連休明け7日~8日 雨の範囲広がる 北日本で大雨のおそれ
連休明けの7日(火)、8日(水)は東日本・北日本に雨の範囲が広がりそうです。
7日(火)に日付が変わるころには、東海や北陸、また東北や北海道の一部にも雨雲がかかり始めるでしょう。関東でも所々で雨が降りそうです。
8日(水)も東日本・北日本で雨が降るでしょう。北日本では低気圧が近づくタイミングで雨が強まりそうです。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、降り方が強まって、大雨となる可能性もあります。急な強い雨や落雷などに注意が必要です。
なお、低気圧の発達の程度や、暖かく湿った空気の流れ込みの予想は、変わる可能性がありますので、最新の気象情報を確認するようにしてください。
●「メイストーム」 過去には大きな被害も
メイストームは、5月の嵐ともいい、過去には大きな人的被害が出た事例もあります。
メイストームとは、日本海や北日本付近で、低気圧が急速に発達し、広い範囲で天気が急激に変化するもので、海や山では大荒れの天気となって遭難事故が相次いで発生します。
1954年5月には、低気圧が急速に発達しながら、黄海から日本海を速いスピードで進み、天候が急速に悪化しました。東北・北海道では348隻の船舶の沈没・流失などがあり、死者・行方不明者は361人にのぼりました。
●荒天時 交通機関への影響は
荒天が予想されるときは、以下のような交通機関への影響が懸念されます。
① 航空機や船舶の欠航
雨や風が強まると、航空機や船舶が欠航する場合があります。欠航は、大荒れのピーク時だけでなく、ピークの前後、数日間に及ぶ可能性もあります。
② 新幹線など列車の運休
観測された雨量や、土壌雨量指数(降った雨による土砂災害危険度の高まりを把握するための指数)が、事前に決められた安全基準を上回ると、列車が運休する場合があります。また、大雨になる前でも、事前の気象情報などにより、計画運休を行う可能性もあります。
③ 高速道路など道路の通行止め
観測された雨量が、事前に決められた安全基準を上回ると、高速道路など道路が通行止めになる場合があります。特に、アンダーパスは、大雨の際に冠水しやすいので、通行できなくなる可能性があります。