桜開花前線はついに北海道に上陸。今日17日、日本気象協会は「2024年桜開花・満開予想(第9回)」を発表しました。ゴールデンウィーク頃にかけて気温は全国的に平年より高い見込み。北海道では開花・満開ともに、平年より早いところが多く、札幌は明後日19日に開花予想。
●開花・満開の傾向
前回4月10日の発表以降、12日には盛岡市、14日に弘前市と八戸市、15日には青森市でも開花となりました。さらに16日には北海道松前郡松前町でも開花し、桜開花前線はついに北海道に上陸しました※1。
今年のこれまでの開花を振り返ると、北の地域ほど平年より早い傾向にある一方で、関東以南の地域では平年より遅くなる傾向となっています。これを裏付けるデータの1つとして、東京の開花から青森の開花までの日数は、17日間と過去最も短くなっています※2。
この先、ゴールデンウィークころにかけて気温は全国的に平年より高く推移する見込みです。そのため北海道では、開花・満開ともに、平年より早いところが多く、かなり早くなるところもあるでしょう。
19日には札幌市、20日には函館市で開花し、22日には札幌市で満開となる見込みです。23日には帯広市、27日には室蘭市や旭川市でも開花し、ゴールデンウィークは北海道の各地で見ごろとなるところが多いでしょう。
【※1】弘前市と八戸市、松前町は気象台の標本木ではなく、自治体・公園などの協力機関から観測データを得ている日本気象協会の独自地点です。
【※2】東京と青森の開花日の差の平均(1956年~2023年)は29日、これまで最も短かったのは1963年と1998年の20日。
●昨日16日 北海道松前町で桜が開花
昨日16日、北海道の道南にある松前町で桜が開花しました。
松前町のサクラ開花は、記録的な早さとなった昨年(4月11日)よりは5日遅くなりましたが、平年(4月27日)より11日早い観測となり、昭和57年(1982年)からの観測史上2番目に早い開花となりました。
●言葉の説明
平年:1991~2020年の平均値
かなり早い :平年よりも7日以上早い
早い :平年よりも3日から6日早い
平年並 :平年との差が2日以内
遅い :平年よりも3日から6日遅い
かなり遅い :平年よりも7日以上遅い