明日23日(火)~25日(木)は日本付近は今季最強の寒波に見舞われ、日本海側を中心に「警報級の大雪」になるおそれもあります。積雪が一気に増加することも考えられますので、車の立ち往生など交通機関の乱れに注意・警戒してください。普段、雪に慣れない地域でも積雪になる所があるでしょう。
●明日23日(火)~25日(木) 今季最強の寒波 雪に慣れない地域でも積雪
明日23日(火)~25日(木)頃にかけて、今季最強の寒波(日本付近の上空約5,500メートルにマイナス40℃以下)が流れ込み、次第に冬型の気圧配置が強まる見込みです。全国的に風が強まり、冬の嵐になるでしょう。
日本海側を中心に雪が降り続き、大雪になりそうです。寒気の程度によっては「警報級の大雪」のおそれもあります。
大雪のピークは24日(水)で、日本海にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が顕在化し、北陸や近畿北部、山陰では雪雲が次々に流れ込む見込みです。平地でも一気に積雪が増えることもありますので、車の立ち往生など交通機関への乱れに注意・警戒が必要です。また、令和6年能登半島地震で損傷を受けた家屋では、積雪の重みによる倒壊にもご注意ください。
関東北部や東海から九州南部など、普段、雪に慣れない太平洋側の平地にも雪雲が流れ込み、積雪になる所がありそうです。交通機関への影響が予想されますので、時間に余裕を持って行動しましょう。
●慣れない大雪 注意が必要な場所は?
普段、雪に慣れていない方が、雪道を歩く際、特に注意すべき所は4つあります。
1つめは、歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。
2つめは、バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。
3つめは、横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。
4つめは、地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。
これらの場所では、特に気をつけて歩きましょう。
●風雪・大雪・低温に伴うリスク
風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクも考えられます。
(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。
(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。
(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。
●寒波の後は気温上場 雪解けによる雪崩などに注意
26日(金)は冬型の気圧配置が緩み、本州付近は高気圧に覆われるでしょう。北海道の日本海側から北陸では雪や雨が降る所がありますが、特に強く降ることはなさそうです。
太平洋側は日差しとともに気温がグンと上がり、最高気温は10℃を超えるでしょう。ただ、積雪の多い地域では雪解けによるなだれや、屋根からの落雪などにご注意ください。