今年も残り少なくなってきました。2024年の幕開けを飾る「初日の出」を楽しみにされている方もいらっしゃると思います。今年の最後を締めくくる31日大晦日は広い範囲で天気が崩れ、2024年の元日は、一時的に強い冬型の気圧配置に。ご来光の拝める所は?
●2024年 初日の出の時刻
2023年も残り少なくなってきました。
2024年の幕開けを飾る「初日の出」。ご来光を見に行く予定を立てている方もいらっしゃるかもしれません。
日の出・日の入りの時刻は、太陽の上辺が地平線(または水平線)に一致する時刻と定義しています。日の出は、太陽が地平線から顔を出し始めた瞬間、日の入りで言えば、太陽が地平線に沈みきって見えなくなった瞬間です。
2024年の各地の「初日の出」の時刻は、札幌が7時06分、秋田が7時00分、仙台が6時53分、東京が6時51分、名古屋が7時01分、大阪と金沢が7時5分、高知が7時10分、広島が7時16分、松江が7時17分、福岡が7時23分、鹿児島と那覇が7時17分です。
なお、日本の領土で最も早く「初日の出」となるのは、南鳥島の午前5時27分ですが人は定住していません。人が住んでいる場所で最も早い「初日の出」は、小笠原諸島にある父島の夜明け山で午前6時17分となります。
島を除いて、北海道・本州・四国・九州でいちばん早く初日の出を見られるのは富士山の山頂(標高3776メートル)で、午前6時42分です。
標高が高い場所では平地(標高0mの場所)より、日の出が早くなるため、もっと東にある標高の低い場所よりも、初日の出を先に見ることができます。
北海道・本州、四国、九州の平地で最も早く「初日の出」となるのは、千葉県の犬吠埼(いぬぼうさき)で午前6時46分です。日本の領土で「初日の出」が一番遅いのは、日本最西端にある沖縄県の与那国島で7時32分です。
初日の出が一番早い南鳥島から一番遅い与那国島までの時間の差は、2時間5分もあります。
●大晦日は全国的に荒天 元日は冬型強まる
気になる天気ですが、今年を締めくくる2023年の大晦日は、低気圧が北日本付近を東進し、別の低気圧が、⽇本の南を東北東進する可能性があります。このため、31日の大晦日は全国的に天気が崩れ、荒れた天気となる恐れがあります。各地で風が強まり、太平洋側でも短時間にザっと雨が強まる所がありそうです。
また、大晦日の夜から元日にかけては次第に冬型の気圧配置が強まり、東日本の山沿いでも雪や風が強まり、猛吹雪になることも考えられます。北日本は本格的に雪が強まり、日本海側を中心に、暴風雪に警戒が必要となるでしょう。上空の寒気の南下に伴って、北陸や北日本の日本海側で雪が強まり、積雪が増える見通しです。
まだ先の予報ですので、最新情報をご確認ください。山へご来光を拝む予定のある方は、場合によっては予定の変更など検討が必要になるでしょう。
関東から西の太平洋側は、31日の大晦日は天気が崩れますが、元日には晴れて、初日の出の見られる所が多いでしょう。山からのご来光も望めそうです。ただ、風が身にしみるような厳しい寒さとなるため、初日の出を見に行く方は、暖かいコートに手袋、マフラー、携帯カイロなど、万全な防寒対策を行ってください。