日本付近には今夜から強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に大雪や猛吹雪になる所があるでしょう。19日(火)にかけて影響が長引くため、道路状況への影響が大きくなるでしょう。立ち往生の可能性もありますので、警戒してください。
●雪の影響続く
今日16日(土)の夜から19日(火)は、日本付近には真冬並みの寒気が流れ込むでしょう。日本海側を中心に雪が続きそうです。北海道や東北、北陸を中心に雪が強まり、大雪になる所もあるでしょう。風が強く吹雪く所もありそうです。見通しが全く効かなくなるようなこともありますので、厳重に警戒してください。
また、普段あまり雪の降らない所でも雪の降る所があるでしょう。山沿いや峠道ではさらに雪が多くなる恐れもありますので、峠越えなどを予定されている方はご注意ください。
上の図の「道路の気象影響予測」よると明日17日(日)にかけては、全国的に影響が大きく、18日(月)まで関東甲信、東海、中国地方、九州で影響が残るでしょう。北海道や東北、北陸は、19日(火)にかけて影響が長引く見込みです。ノーマルタイヤを履いている方は、冬用のタイヤは必ず装備して、時間に余裕をもって、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。雪が降っていなくても、朝などは路面が凍結していることもありますので、ご注意ください。
●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
●ノーマルタイヤの危険性
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。