15日(金)は、三大流星群の一つである「ふたご座流星群」の活動が極大に。月明りの影響がなく絶好の条件。1時間あたりに見られる流星数は、最大で70個に達する可能性があると予想されています。ここ数年のうちでは最も多く、多くの流れ星を見られる絶好のチャンスです。
●ふたご座流星群 絶好の条件 1時間に70個に達する可能性
15日(金)は、三大流星群の一つである「ふたご座流星群」の活動が極大になるでしょう。
極大時刻は15日(金)午前4時頃と予測され、この前後の時間帯は、活動が活発になる見込みです。このため、明後日14日(木)夜から15日(金)の明け方にかけてが一番の見ごろとなるでしょう。
明日13日(水)が新月となるため、月明りの影響を受けず、好条件となります。
見晴らしの良い、空の暗い場所で観測した場合、14日(木)午後9時頃には、1時間あたりの流星数が30個を超えそうです。街明かりがあるような場所でも10個程度は見られるでしょう。
放射点が高い空に位置する15日(金)午前0時から午前3時頃においては、1時間あたりに見られる流星数は、70個に達する可能性があると予想されています。ここ数年のうちでは最も多く、多くの流れ星を見られる絶好のチャンスと言えそうです。
●ふたご座流星群 見頃は14日夜~15日明け方 気になる天気は?
ふたご座流星群が見頃となるのは、14日(木)夜~15日(金)明け方にかけてです。14日の星空指数は北日本ほど高くなっています。
西日本は天気が下り坂で、14日(木)夜は、九州や中国、四国、近畿は雨の降りだす所があるでしょう。東海や北陸は雲が広がりやすくなりますが、雲の切れ間から観測のチャンスがありそうです。
関東はまだそれほど雲がかからず、流れ星を見られる可能性があるでしょう。東北や北海道は太平洋側ほど観測のチャンスが大きく、日本海側でも見られる所がありそうです。
14日(木)日中は12月としては暖かくなりますが、夜から朝にかけては冷え込みが厳しくなるでしょう。観測を試みる際には、風を通しにくい厚手のコートやマフラー手袋などが欠かせません。流れ星を見逃さないように、万全な防寒対策を行って、観測を楽しんでください。
●明日13日夜も観測チャンスあり
ふたご座流星群は、極大となる15日(金)明け方前後も普段より多く見ることができ、明日13日(水)夜から15日(金)夜までが見られるチャンスと予想されています。
明日13日からの三夜は、東京の場合、午後9時頃から見える流星の数が増え、翌午前5時過ぎ頃まで観察をすることができます。
明日13日の星空指数では、九州や中国、四国、近畿、東海まで晴れて、星空指数は高くなっています。今回は、近年にはない好条件となっていますので、ぜひ、明日13日(水)から夜空に目を向けて、流星を探してみてはいかがでしょうか。
●流れ星を見つけるコツは?
流れ星を見つけやすくするには、以下の4つのポイントがあります。
①できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。人工の明かりが多いと、その明るさに邪魔をされて暗い流れ星が見づらくなり、見ることのできる流れ星の数が少なくなってしまいます。
②できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶことも重要なポイントです。
③空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。放射点の方向にはこだわる必要はありません。流星群は、放射点(流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のこと)のある方向だけに出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
④ただし、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいでしょう。月明かりに邪魔されて、暗い流れ星が見えなくなってしまいます。