気象庁は今日7日、この先の1か月予報を発表。全国的に寒暖差が大きくなる見込みです。沖縄や西日本・東日本では平均気温は高い予想ですが、北日本は寒気の影響を受けやすくなる見込み。特に、12月中旬はかなり低く、クリスマス寒波・年末寒波に注意。降水量は全国的に平年並みか多い予想。寒気が南下している所に南岸低気圧が通れば、関東など太平洋側でも雪のおそれがあるため注意が必要です。
●数値予報モデルによる予測
気象庁は今日7日、この先の1か月予報を発表しました。
この先は、シベリアの高気圧が強く、北日本を中心に冬型の気圧配置が強まり、寒気の流れ込みが強い時期があるでしょう。また、東日本と西日本の太平洋側を中心に、平年に比べて低気圧や前線の影響を受けやすい見込みです。上空1500m付近の気温は、北日本では平年より低く、東日本・西日本・沖縄・奄美では平年より高いでしょう。
●西・東日本暖冬予想も油断禁物 寒暖差大 北日本は平年より低く大雪注意
この先1か月の平均気温は、北日本では寒気の影響を受けやすく、向こう1か月の気温は低いでしょう。特に、12月中旬頃は、かなり気温が低くなり、日本海側を中心に降雪量がかなり多くなる可能性があります。クリスマス寒波・年末寒波に注意が必要です。
東日本・西日本・沖縄・奄美では、平均気温は平年より高いですが、油断禁物です。平均気温は1か月ならすと高い予想ですが、寒暖差が非常に大きくなる見込みです。特に、12月中旬は平年並みか低く、日々の気温差に加え、一日の中でも気温差が大きくなるため体調管理にご注意下さい。
また、降水量は全国的に平年並みか多い予想です。一時的に寒気が流れ込んでいる所に、本州の南岸に低気圧が通ると、関東など太平洋側でも雪となるおそれがあるため注意が必要です。
●高温と低温が二極化 早期天候情報
気象庁は、今日7日、早期天候情報を発表しました。
北海道と東北に「低温と大雪に関する早期天候情報」を、東海から九州、沖縄には「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
「早期天候情報」は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温・低温・大雪となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表します。
北日本は10日頃までは寒気の影響を受けにくいため、平均気温は平年並みか高く、かなり高い日もありますが、その後は寒気が流れ込みやすくなるため平年並みか低く、17日頃からはかなり低くなる可能性があります。また、17日頃からは、北日本の日本海側を中心に降雪量がかなり多くなる可能性があります。農作物の管理等や水道管の凍結に注意するとともに、除雪などの対応に留意してください。
一方、東海~九州、奄美・沖縄では、向こう10日間程度は暖かい空気が流れ込みやすいため気温が高く、かなり高くなる可能性があります。その後は、冬型の気圧配置が強まるため平年並みか低くなるでしょう。気温の変動が大きい見込みです。農作物の管理等に注意し、今後の気象情報等に留意してください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方