今日(29日)、北海道では日本海側を中心に雪や風が強まっており、今後も夕方にかけては猛ふぶきに警戒が必要です。また、局地的には雪の量が増え、一気に積雪が増加する恐れもあります。交通障害には十分注意してください。
●11月としては数年ぶりの雪の多さになった所も
今月に入ってから今日(29日)午前11時までに降った雪の量は、多い所から以下の通りとなりました。
幌加内町朱鞠内(上川地方) 181センチ
幌加内(上川地方) 142センチ
和寒(上川地方) 130センチ
美深(上川地方) 115センチ
滝川(空知地方) 115センチ
滝川で11月の月降雪量が100センチを超えたのは、2017年以来6年ぶりでした。もともと雪の多い地域ではありますが、冬の始まりである11月からすでに雪の量が多くなっています。
●今日29日は夕方まで猛ふぶきに警戒
今日(29日)の北海道付近は、強い冬型の気圧配置で、上空には真冬並みの強い寒気が流れ込むでしょう。気圧の傾きが大きい見込みです。
今日これからも日本海側や渡島、紋別地方は断続的に雪が降り、降り方が強まるでしょう。雪の中心は上川や留萌、空知地方となり、局地的には大雪となることもありそうです。明日明け方にかけての24時間に降る雪の量は、多い所で40センチに達し、その後も明後日にかけてさらに雪の量が増える恐れがあります。
また、風も強まり、ふぶいて見通しが悪くなることもあるでしょう。留萌地方や石狩北部では、夕方にかけて猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒が必要です。車を運転して急にホワイトアウト状態に遭遇したら、無理をして運転せず、近くの駐車場などで車を停めて天気の回復を待つなど、対策を心がけてください。また、万が一の立ち往生に備えて、車には防寒具やスコップ、牽引ロープなどを積んでおくとよいでしょう。
なお、札幌周辺は全般に雪雲が入りにくい風向きのため、中心部では雪は降ってもうっすら積もる程度でしょう。一方、南区や北区方面などでは、中心部に比べて雪が降りやすくなりそうです。
●明日30日以降の天気 上空の寒気は週末からようやく抜けそう
1日金曜日にかけて冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪の降る所があるでしょう。上空の寒気のピークは今日午後~明日午前中となるため、寒気は少しずつ緩んでくる見込みです。それでも局地的に降り方が強まり、ふぶく所もあるでしょう。交通障害には引き続き注意してください。
2日土曜日以降は上空の寒気が抜け、平年よりも暖かい空気が流れ込むでしょう。道東方面を中心に晴れ間の出る所も多い見込みです。
気温は、金曜日まで平年より低いですが、その後は平年並みか高くなるでしょう。気温変化の大きい一週間となるため、服装で調節するなどして、体調管理に注意してください。