ここ数日、北海道付近は冬型の気圧配置で上空には寒気が流れ込み、道北や道央を中心に雪の降る所が多くなっています。昨夜(13日)から今朝(14日)にかけては札幌市内でも雪が降りやすくなり、札幌市小金湯では午前9時までの12時間に5cmの雪が降りました。また、十勝地方の帯広では平年より13日遅く初雪を観測しました。明日(15日)は上空の寒気が緩み、日中の気温も平年並みに戻る見込みです。
●札幌中心部でも局所的にうっすら積もる
今日も北海道付近は冬型の気圧配置で、上空1500メートル付近には11月下旬から12月上旬並みの寒気が居座っています。
道北や道央では10日夜から雪が降りやすくなっており、昨夜から今日午前9時までの12時間に降った雪の量は、最も多く降った空知地方の石狩沼田で19cmとなりました。全国で最も多い積雪となっている上川地方の幌加内町朱鞠内では今日午前4時に積雪が64cmに達しました。
札幌でも今日に入ってから一時的に雪の降り方がやや強まり、札幌市南区にある小金湯アメダスでは午前9時までの12時間に降った雪の量が5cmとなりました。札幌アメダスでは積雪は観測されていませんが、市内中心部でも路面にうっすらと積雪している所がありました。
●帯広では初雪を観測
今朝は、道東にある十勝地方の帯広でも一時雪が降り、平年より13日遅く、昨年より4日遅い初雪を観測しました。
道内の気象官署では10月21日に旭川、11月10日に稚内、11月11日に札幌と網走、室蘭、函館で既に初雪を観測しており、初雪を観測していない地点は残すところ釧路のみとなっています。
●明日は晴れ間の出る所が多く、平年並みの気温に
明日の北海道付近は、全般に高気圧の圏内となり、上空の寒気も緩むでしょう。
道内では晴れる所が多く、日中の最高気温もほぼ平年並みに戻る見込みです。日中の寒さは和らぐでしょう。しかし、朝は0℃前後まで気温が下がるため、服装選びには注意が必要です。
また、積雪が多くなっている地域を中心に朝晩は路面が凍結したり、日中は積雪した雪が緩んで路面状況が悪くなったりする恐れがあります。スリップによると思われる重大事故も発生しているため、車の運転の際は十分注意して下さい。