きょう14日、宇都宮で「初霜」が観測されました。今シーズン、関東では初めてのことです。日中は寒さが和らぎますが、朝晩と日中との気温差にご注意ください。
●宇都宮で「初霜」 関東では今季初
今朝(14日)にかけては、放射冷却と寒気の影響で関東も冷え込みが強まり、今シーズン最も気温が下がった所が多くなりました。
宇都宮では「初霜」が観測されました。平年より7日遅く、昨年より18日遅い初霜で、関東では今シーズン初めてのことです。
※追記
水戸で「初霜」が観測されました。平年より3日遅く、昨年より24日早い初霜です。
宇都宮市の午前9時までの最低気温は2.6℃と、12月上旬並みでした。日中は日差しで気温が上がりますが、この時期としてはヒンヤリしそうです。きょうの最高気温は関東北部で15℃前後、関東南部は17℃から18℃くらいの所が多いでしょう。朝晩と日中との気温差が大きくなるため、服装でうまく調節をしてください。
●霜のおりる条件は?
「霜」とは、大気中の水蒸気が、地面や植物の葉の表面などに集まって凍った「氷の結晶」です。霜のおりる条件は、大きく2つあります。
1つは天気で、夜から朝にかけて穏やかによく晴れた時です。風が強かったり、雨や雪が降ったりした時は、地面付近がなかなか冷えないため、気温が低くても霜がおりない場合があります。
もう1つは気温で、目安は3℃~4℃以下まで下がった時です。ただ、気温が3℃~4℃以下だと、「氷の結晶」である霜がおりる寒さとは思えないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでポイントとなるのが、気温を観測する高さです。気象庁では、気温を観測する基準を、地面から1.5メートルの高さと定めています。さらに、予想気温も、地面から1.5メートルの高さが基準となっています。ただ、冷えこんだ朝は、ずっと立っていると足元から寒く感じられるように、冷たい空気は重いので、地面近くに溜まりやすくなります。そのため、地面から1.5メートルの高さで気温が3℃~4℃以下でも、地面近くでは0℃以下となり、霜がおりるのです。
農作物に被害をもたらすおそれがあります。霜がおりると予想される時には、早めの対策を心がけてください。