今朝(30日)は、札幌で初霜を観測し、気温が5.9℃まで下がりました。明日(31日)朝も道内は今朝と同じくらいまで下がるでしょう。しかし、日中は平年より4度くらい高い気温まで上がる見込みです。朝と日中との気温差が大きくなるため、調節しやすい服装がよさそうです。
●一日での気温差大 脱ぎ着しやすい上着が必要かも
今朝は高気圧に覆われて風が弱く晴れたため、各地で放射冷却現象が強まり、札幌で初霜を、稚内では初霜と初氷を観測しました。札幌では午前6時12分に5.9℃まで下がりました。
明日朝も札幌では、霜の降りた今朝と同じくらいの5℃くらいまで気温が下がる見込みです。通勤、通学の時間帯は寒さ対策が必要ですが、日中は17℃くらいと平年より4℃前後高い気温まで上がるでしょう。朝の服装のままだと汗をかいてしまうということもありそうです。内側に着込む寒さ対策より、脱ぎ着しやすいコートなどでの対策をするとよいでしょう。
なお、明日夜から明後日(1日)朝にかけては暖かい空気が流れ込みやすくなるため、今朝や明日朝ほどの気温の下がり方にはならない見込みです。
●放射冷却現象とは
この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。
「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。
例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。
放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。