きょう27日は日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。活発な雨雲がかかり続けている石川県輪島市には午前10時50分に「土砂災害警戒情報」が発表されました。災害の危険性が高まっています。今夜にかけて断続的に激しい雨が降る恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
●輪島市で10月としては記録的な雨
きょう27日は上空の寒気や前線の影響で、日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。
石川県輪島市では午前10時36分までの1時間に57.0ミリの非常に激しい雨が降り、10月の観測史上1位を記録。能登半島には午前9時前後から活発な雨雲がかかり続けて、雨量が増えています。
午前10時50分には、石川県輪島市に大雨警戒レベル4相当の「土砂災害警戒情報」が発表されました。土砂災害の危険性が高まっています。
●今夜にかけて雨量が更に増える恐れ
北陸ではこの後、今夜にかけても断続的に活発な雨雲がかかる予想で、石川県内では更に雨量が増える恐れがあります。土砂災害だけでなく、昼過ぎまでは低い土地の浸水などにも警戒が必要です。道路が急に冠水する恐れもあります。車を運転する際は十分ご注意ください。また、自治体の出す避難に関する情報をしっかりご確認ください。
●土砂災害の前兆
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。