きょう17日は、上空の寒気の影響で北海道や東北では日本海側を中心に断続的に雨で、山や峠では積雪となっている所も。午後は次第に寒気が弱まるため、雨や雪の範囲も狭くなる見込みです。ただ、今週末は更に強い寒気が南下し、北海道では平地でも雪の降る所がありそうです。シーズン初めの雪は事故が増えやすいため、冬装備は万全に行いましょう。
●北海道・東北 初冠雪の便り続々
昨夜(16日)~きょう17日にかけて、北海道の上空には降れば山で雪の目安となる寒気(上空1500メートル付近でマイナス3℃以下)が流れ込み、北海道や東北の日本海側を中心に断続的に雨で、山や峠では雪となっています。
北海道の「手稲山」、「利尻山」、「横津岳」、岩手県の「岩手山」で初冠雪となりました(正午まで)。
このあと、上空の寒気は次第に弱まりますが、北海道や東北では昼過ぎくらいまで、大気の状態が不安定。急な雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうに注意が必要です。夕方以降は、雨や雪の範囲は狭くなり、夜は止む所が多い見込みです。積雪となった所では、あす18日にかけて路面の凍結などに注意が必要です。
●今週末 更に強い寒気が南下 北海道は平地でも雪
今週末(21日、22日)は、今回(17日)よりも更に強い寒気が南下する見込みです。北海道では、平地でも降れば雪となる所がありそうです。
シーズン初めの雪は、事故が増えやすくなります。最新の気象情報をこまめに確認し、冬装備は万全に行いましょう。
●ノーマルタイヤの危険性
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。