東北の山々は紅葉の見ごろを迎えつつあります。「神の絨毯」とも称される栗駒山の紅葉もようやく見頃を迎えました。あす14日(土)は晴れて行楽日和ですが、15日(日)は一転して冷たい雨が降り、太平洋側ほど雨量が多くなるでしょう。天気・気温とも大きく変わりますので、服装選びなど気をつけてお過ごしください。
●東北 山の紅葉進む
今日13日の最低気温は、岩手県盛岡市薮川でマイナス0.5℃と2日連続の冬日になるなど、冷え込む日が増えて山の紅葉は色づきが進んできました。
トップの写真は、宮城・岩手・秋田県にまたがる栗駒山。その美しさから「神の絨毯」とも称される紅葉です。(11日(水)撮影)
宮城県栗原市田園観光課によると、13日現在、錦色に染まった美しい紅葉が山頂付近から標高1,400m付近まで広がり、例年より1週間から10日ほど遅く見ごろを迎えています。
その他にも東北地方では、岩木山や八幡平アスピーテライン、月山、磐梯吾妻スカイラインなどで見ごろを迎えています。
紅葉の詳しい情報はtenki.jp東北地方の紅葉見頃情報2023からご覧いただけます。
今が見頃の地点や、紅葉ライトアップ情報なども確認できます。見頃の地点を地図から探すこともできますので、紅葉ドライブの参考になさってください。
●紅葉狩りは14日(土)がおすすめ 15日(日)は冷たい雨
この土日、東北地方は天気・気温とも大きく変わります。
14日(土)は移動性高気圧に覆われて、穏やかな秋晴れ。行楽日和になるでしょう。
最低気温は平年並みか低い所がほとんで、10℃前後まで下がる見込みです。今夜も暖かくしてお休みください。
最高気温は平年並みか高く23℃前後と、何をするにも快適な陽気になりそうです。
朝晩と昼間の寒暖差が大きいので、脱ぎ着のしやすい服装で調節しましょう。
15日(日)は寒気を伴う低気圧が発達しながら三陸沖を北上して、三陸沿岸ほどまとまった雨が降る予想です。
東北南部は朝から雨で、日中が雨のピークでしょう。
東北北部も昼頃には雨が降り出して、夜が雨のピークとなる予想です。
気温は雨の降りだしの早い東北南部ほど上がらず、日中も15℃ほど。昼間も長袖の上にジャケットや薄手のコートなどが欲しくなるくらいかもしれません。
夜は風が強まり一段と空気が冷たくなるでしょう。
●15日(日) 三陸沿岸でまとまった雨 強風・高波・高潮にも注意
こちらは15日(日)の24時間に予想される降水量です。
太平洋沿岸は雨量が多いことを示す黄緑色がかかり、50~80㎜に達する予想です。
低気圧の発達の程度やコースによって降り方は変わりますが、三陸沿岸ほど雨量が多くなるでしょう。
海上を中心に風も強まり、横殴りの雨になる所もありそうです。
三陸沿岸では大きめのしっかりとした傘、レインブーツなどが必要になりそうです。
また、太平洋側では、15日(日)はうねりを伴う3mの高波が予想されます。
大潮の時期と重なり潮位が高くなり、東日本大震災の影響が残る福島県の沿岸を中心に、海岸線の低い土地では浸水や冠水の恐れがあります。海岸や河口付近には近づかないようにしましょう。