大型の台風15号は、12日(木)~13日(金)頃、非常に強い勢力で父島など小笠原諸島に接近する見込みです。小笠原諸島では12日(木)から次第に風が強まり、海上は次第に大しけとなるでしょう。本州への影響は?
●大型の台風15号 今後 非常に強い勢力で小笠原諸島に接近へ
台風15号(ボラヴェン)は、10月7日(土)15時にトラック諸島で発生。きょう9日(月:祝)正午に「大型」となりました。9日15時現在、中心気圧は980hPa。中心付近の最大風速は30m/s、最大瞬間風速は45m/sで暴風域を伴いながら、マリアナ諸島付近を西北西に進んでいます。
今後は、海面水温30℃以上と高い領域を北上するため、さらに発達。あす10日(火)には「強い」勢力となり、あさって11日(水)には「非常に強い」勢力に発達するでしょう。12日(木)~13日(金)には小笠原近海に進み、中心気圧920hPaまで下がる見込みです。14日(土)には日本の東へ進む予想です。
●小笠原諸島 12日(木)~13日(金)頃 強風や高波に注意
台風15号の影響で、小笠原諸島では12日(木)頃から次第に風が強まり、13日(金)~14日(土)頃にかけて大しけとなるおそれがあります。今後の台風情報にご注意下さい。
なお、週後半には次第に進路を北東へ変え、本州に近づく可能性は低い予想です。台風は本州から離れた所を進む予想ですが、太平洋側の海上ではうねりが届いて、波が高くなることも考えられます。今後の情報にご注意ください。
●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで
台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。
そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。