今日(28日)の北海道は、道南方面や道央などで朝から雨が強まっていますが、これから午後に雨のピークを迎える所も多くなりそうです。特に道南方面では、夕方にかけて大雨による低い土地の浸水に警戒が必要です。
●太平洋側を中心に大雨に警戒
今日(28日)の北海道付近は、南海上を進む低気圧を含む気圧の谷の中で、上空に寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になるでしょう。
道央や道南方面では断続的に雨が降り、道北や道東方面でも次第に雨が降りやすくなりそうです。道南方面や十勝地方を中心に雷を伴って雨脚が強まり、局地的には1時間に30ミリから40ミリと激しい雨が降ることもあるでしょう。
明日午前6時までの24時間に降る雨の量は、多い所で以下の通りです。
太平洋側西部 120ミリ
太平洋側東部 80ミリ
日本海側南部 60ミリ
渡島東部の函館市では、すでに大雨警報が発表されています。昼過ぎから夕方にかけて大雨による低い土地の浸水に警戒が必要です。その他の地域でも、土砂災害や河川の増水などには十分注意し、傾斜地や川のそばなど危険な場所には近づかないようにしてください。
なお、予想以上に雨が強まったなどの場合は、警報が新たに発表される可能性があるため、最新の気象情報や交通状況を確認するようにしてください。
●大雨が発生 とるべき対応は(大雨時に危険な場所)
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によってドアが開かなくなったりして車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。