今朝(25日)は、放射冷却の影響で、各地でヒンヤリとした空気に覆われました。本州では今年初めて朝の最低気温が5℃を下回りました。
●本州では今季初めて5℃以下に
今朝(25日)は、北海道から近畿にかけて晴れた所が多く、放射冷却の影響で、各地でヒンヤリとした空気に覆われました。
今朝の(25日)の最低気温が、全国で一番気温が低くなったのは(富士山除く)、長野県の野辺山高原で 2.6℃でした。また、岩手県盛岡市薮川で3.7℃、栃木県日光市土呂部と長野県の開田高原で4.6℃、福島県北塩原村の桧原で4.7℃と、本州で今年初めて朝の最低気温が5℃を下回りました。
その他にも、東京都心は18.5℃、横浜は19.1℃、名古屋20.4℃などと、北海道から九州、今シーズン一番冷えた朝となった所が多くなりました。
*今朝8時までの最低気温
●寒暖差大きい
朝はヒンヤリですが、日中の最高気温は、平年を上回る所が多くなるでしょう。
北海道は25℃に届かない所が多いですが、東北と関東甲信は25℃以上の夏日の所が多い見込みです。東海から九州は30℃以上の真夏日でしょう。
朝晩と日中との気温差が10℃以上になる所もありそうです。服装でうまく調節をして、体調を崩さないようにご注意ください。
●放射冷却現象とは
秋から冬のこの時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。
「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。
例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。
放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。暖かくして、お過ごしください。